順調に任務をこなす山崎さん、野口さんと共同作業も
【2010年4月9日 NASA STS-131 MCC Status Report #05/#06/#07】
飛行4日目を迎えたスペースシャトル「ディスカバリー号」の乗組員は、日本人宇宙飛行士 山崎直子さんのために流されたウェイクアップコールの曲で起床した。山崎さんはこの日、ロボットアームを使って「レオナルド」(多目的補給モジュール1)をISSの連結機構に取り付ける作業を行い、さらに野口聡一さんと連結部の気密点検などを行った。
スペースシャトル「ディスカバリー号」は、飛行3日目となる4月7日に国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、乗組員7名は野口聡一さんら第23次長期滞在員6名との共同作業を開始した。
飛行4日目を迎えた「ディスカバリー号」の乗組員は、映画「天空の城ラピュタ」の曲「ハトと少年」で起床した。これは山崎さんのために家族が選んだものだ。山崎さんはこの日の地上との交信で、ミッションに関わる人々への感謝を述べるとともに、家族にも曲の礼を述べた。また、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)の取り付け作業を楽しみにしていることも語った。
この日に行われたレオナルドの取り付け作業で、山崎さんはStephanie Wilson宇宙飛行士と協力してISSのロボットアームの操作を担当。ディスカバリー号の貨物室に搭載されていたレオナルドを取り外し、ISSの連結機構へ移動し、無事ハーモニー(第2結合部)への取り付けを完了した。そのほか野口さんとともに、レオナルドとハーモニーの連結部の加圧と気密の点検も行った。
点検が終了したレオナルドでは、ハッチが開かれて搭載物資をISSへ移送する作業が始まった。山崎さんは、他の宇宙飛行士らと協力し、飛行5日目もこの作業を続けることになっている。
なお、この日は飛行5日目に予定されている船外活動の準備も行われた。今回のミッションで第1回目となる船外活動では、実験装置が回収されるほか、アンモニアタンク(ATA)の交換準備が進められる。