【訃報】ニール・アームストロング元宇宙飛行士 人類初の月面着陸
【2012年8月27日 NASA】
1969年に人類初の月面着陸を果たした宇宙飛行士、ニール・アームストロング氏が死去した。享年82歳。
25日、1969年のアポロ11号計画で人類史上初めて月に降り立ったアメリカの宇宙飛行士、ニール・アームストロング氏の訃報が発表された。82歳だった。今月初めに受けた心臓手術後の合併症のため。
1930年8月5日にオハイオ州で生まれたアームストロング氏は、海軍のパイロットとして朝鮮戦争に従軍した後、NASAの前身である国家航空宇宙諮問委員会(NACA)のテストパイロットを務めた。
1962年に宇宙飛行士に選抜され、1966年のジェミニ8号ミッションでは初の軌道上ドッキングに成功した。1969年のアポロ11号ミッションで月に向かい、7月20日、人類史上初めて地球以外の天体に足跡を印した人物となった。この模様は生中継され、「これは一人の人間にとって小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という言葉は、歴史に残る名言となっている。
アポロ11号で共に月面に降り立ったバズ・オルドリン氏は「50周年となる2019年を共に迎えたいと願っていた。残念ながらそれは叶わなかったが、彼の精神はきっと私達と共にいる」(抜粋)と追悼の声明を発表した。
また、アポロ11号の司令船で軌道上に残り2人をサポートしたマイク・コリンズ氏は「彼は最高の人物だった。彼がいなくなったことは大きな損失だ」とコメントしている。
謹んで哀悼の意を捧げるとともに、氏の功績に改めて敬意を表したい。