レーダー観測でわかる40mの小惑星の形

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【2013年2月20日 NASA

16日に地球に接近した小惑星2012 DA14は、NASAの衛星追跡用レーダーで観測が行われた。その画像から、約40mサイズの小惑星の、自転の様子や大まかな形状が明らかになっている。


レーダー観測でとらえた小惑星2012 DA14

レーダー観測でとらえた小惑星2012 DA14。1ピクセルあたり4mという解像度で、その細長い形が明らかになった。リリース元では画像をつなぎあわせた動画も見ることができる(提供:NASA/JPL-Caltech)

2月16日(日本時間)に地球に最接近した小惑星2012 DA14は、比較的明るくなったこともあり多くの天文ファンによってその軌跡がとらえられた。そして、研究者によるレーダー観測で、さらに詳細な姿もとらえられている。

NASA深宇宙ネットワークのゴールドストーン追跡局(米カリフォルニア州)にある70mアンテナは、小惑星の距離が地球最接近後に12万kmから31万kmまで遠ざかっていくところでレーダー観測を行った。8時間分の72枚の画像をつなげた動画を見ると、細長い物体が観測時間の間にほぼ1回転しているのがわかる。長さは約40mと推定される。

今回公開されたのは一連の観測の初期成果となるもので、ゴールドストーンではさらに2月18日〜20日の間にも小惑星の観測を行っている。