宇宙から飛んでくる落花生
【2014年2月26日 NASA】
今月中旬に地球に最接近した小惑星のピーナッツのような姿がレーダー観測でとらえられた。こうした形状の小惑星は、地球に近づくもののうち少なからぬ割合を占めるという。
地球からおよそ240万km(地球〜月の約6倍)の距離を通過していった小惑星2006 DP14は、長さ400m、幅200mの小さな小惑星だ。画像は2月10日の最接近後、11日午後2時から12日午前4時半(日本時間)ごろにかけて2時間半おきにNASA深宇宙ネットワークのレーダー観測でとらえた画像のひとこま。ピーナッツのような小惑星の形がよくわかる。
同ネットワークのゴールドストーン局やプエルトリコ・アレシボ天文台での観測から、200m以上の大きさの地球近傍天体のうち1割以上は、こうした2つの部分がくっついたような「接触二重小惑星」と呼ばれるタイプに分類されるという。
地球に近づくこれらの地球近傍天体の追跡監視から、今後の衝突可能性の予測が行われている。