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2006年 7月

春の星座と夏の星座を区切るような位置で、木星が輝いている。その木星も、宵のうちに西に傾くようになってきた。本格的な夏の到来だ。

7月7日の七夕は、まだ梅雨の頃。伝統的七夕の7月31日になれば、夏の観測シーズンを迎えていることだろう。七夕の主役の織姫星はこと座のベガ、ひこ星はわし座のアルタイル。これにはくちょう座のデネブを加えたのが、夏の大三角だ。大三角の中を流れる天の川を南にたどると、いて座のあたりで一番明るく見える。いて座のとなり、さそり座は赤い一等星アンタレスとS字形の星の並びが特徴だ。双眼鏡で楽に観察できる星団など、見どころが多い。

7月の下旬頃から、8月にかけて夏の流星群シーズンがはじまる。7月29日にみずがめ座δ流星群が極大となるが、月明かりもなく条件は最高だ。

今月の星空 バックナンバー

今月の星空7月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星7月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 1.9 3.8 2.8
視直径 10.7" 11.7" 10.6"
星座 かに ふたご ふたご
現象
  • 4日 留
  • 18日 太陽に最接近
  • 18日 内合
  • 29日 留

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -3.9 -3.9 -3.9
視直径 11.9" 11.5" 11.1"
星座 おうし おうし ふたご
現象

火星

上旬 下旬
等級 1.8 1.8
視直径 3.9" 3.8"
星座 しし しし
現象

木星

上旬 下旬
等級 -2.2 -2.1
視直径 40.3" 38.0"
星座 てんびん てんびん
現象

土星

上旬 下旬
等級 0.5 0.5
視直径 16.5" 16.3"
星座 かに かに
現象

天王星・海王星・冥王星

天王星(中旬) 海王星(中旬) 冥王星(中旬)
等級 5.8 7.8 13.9
視直径 3.6" 2.3" 0.1"
星座 みずがめ やぎ へび
現象