2006年
冬が近づくにつれ、日が沈むのがずいぶん早くなってくる。薄明が終わった宵の空には、まだ夏の大三角が西の空に残っている一方で、秋の四辺形(ペガスス座)が天頂付近に昇っている。四辺形は秋の星座を探す目印になるが、そんな星座の一つが、四辺形の北東から伸びる星の列、アンドロメダ座だ。空が暗ければ、ひざのあたりにぼんやりと輝くアンドロメダ大銀河M31を簡単に見つけることができるだろう。
簡単に見える星雲星団といえば、おうし座のすばる(プレアデス星団M45)が有名だ。宵のうちに東の空に見えてくる。日付が7日に変わったころ、天頂付近で満月過ぎの月がすばるの星々を次々と隠していく。今シーズンでもっとも条件がよいすばる食だ。
11月の天文現象といえばしし座流星群を思い浮かべる人も多いはずだ。大きな出現は予測されていないが、18日の極大は月明かりに邪魔されずに楽しめる。上旬にピークを迎えるおうし座流星群も忘れてはいけない。
注目の現象が多い今月だが、一番の注目は水星だ。25日の西方最大離角の際は、明け方に見える水星としては今年もっとも見やすい。そして9日朝の内合は日面通過。国内では今後26年間チャンスがないので、見逃せない。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 3.2 | 1.6 | -0.4 |
視直径 | 9.8" | 9.0" | 6.8" |
星座 | てんびん | てんびん | てんびん |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 9.7" | 9.8" | 9.8" |
星座 | てんびん | てんびん | へびつかい |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.6 | 1.6 |
視直径 | 3.6" | 3.7" |
星座 | てんびん | てんびん |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.7 | -1.7 |
視直径 | 31.0" | 30.9" |
星座 | てんびん | てんびん |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | 0.3 |
視直径 | 17.8" | 18.4" |
星座 | しし | しし |
現象 |
天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.8 | 7.9 | 14.0 |
視直径 | 3.5" | 2.2" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | へびつかい |
現象 |
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