2006年
宵のうちは夏の星座が見ごろを迎えている。天頂付近にはこと座のベガが輝き、その東のはくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルを結べば「夏の大三角」が出来上がる。南にはさそり座のアンタレスが見えているが、その西にひときわ明るく輝く木星の姿もある。暗いところへでかければ、空を縦断する天の川も見えるだろう。
木星以外の惑星では、水星、金星、土星が明け方の空に見えていて、月も交えた接近ショーが何度かある。特に8月27日の金星と土星の接近は、100倍の望遠鏡の視野でも両者が入るほどの近さだ。
8月と言えば忘れてはいけないのが流星群だ。あいにくペルセウス座流星群は満月過ぎの月に邪魔されてしまうが、それでも明るい流星が多いので見逃せない。
16日には今年3回目のすばる食が東日本で見られる。隠される様子は超低空で見ることになってしまうが、月とすばるが並んでいるのも興味深い光景なので双眼鏡での観察や写真撮影に挑戦したいところだ。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | -0.9 | -1.6 |
視直径 | 8.0" | 6.1" | 5.2" |
星座 | ふたご | かに | しし |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 10.7" | 10.5" | 10.3" |
星座 | ふたご | かに | かに |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.8 | 1.8 |
視直径 | 3.7" | 3.6" |
星座 | しし | しし |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.0 | -1.9 |
視直径 | 36.8" | 34.9" |
星座 | てんびん | てんびん |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.5 | 0.5 |
視直径 | 16.3" | 16.3" |
星座 | かに | かに |
現象 |
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天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.8 | 13.9 |
視直径 | 3.7" | 2.3" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | へび |
現象 |
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