休校中の子供たちへ「星ナビ」からもっと宇宙を!

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小・中・高校の休校で自宅待機中の子供たちに、自宅で天文や星空、科学に触れてもらおうという取り組みが始まっている。月刊「星ナビ」も記事の無償公開をスタート。

【2020年3月16日 星ナビ編集部

5月1日追記

さらに新コンテンツ、情報を追加したニュースを公開しました。
→ 「無償コンテンツぞくぞく!お家で楽しもう」


新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国で教育機関の休校が実施されている。一部では登校が始まったが、未だ多くの子供が自宅待機を余儀なくされている。また、科学館やプラネタリウムをはじめとする施設でも休館やイベント中止が相次ぎ、4月以降の見通しが立っていない施設もある。3月中旬に予定されていた日本天文学会春季年会は中止となり、公開講演会は4月以降の延期が決まった。

このように子供たちの学習の機会が大きく縮小されている状況を受けて、様々な団体が、自宅での学習の手助けになるコンテンツを無償で公開したり、学習方法を提案したりする動きがみられる。研究機関や大学の広報担当が、所属団体の垣根を超えてアウトリーチのために取り組む科学技術広報研究会では、『休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ』をまとめたサイトを開設した。国立天文台では、小学生・中学生・高校生それぞれのための最新天文講座を動画サイトで配信したり、家庭でプリントして組み立てられるペーパークラフトを紹介したりしている。

国立天文台の取り組み
国立天文台が公開している「中学生のための最新天文講座(動画)」と月球儀のペーパークラフト

科学館や博物館でも、身近なことから学ぶきっかけを広げてもらおうと、ツイッターに写真付きで展示品の解説や話題をアップしている施設もある。また、天文台から星空を中継したり、プラネタリウムのライブ配信を行っている団体も出てきた。

月刊「星ナビ」編集部では、3月と4月の天文現象解説ページのほか、これまでの記事の中から天文学の歴史やギリシア神話の世界を紹介する連載を無償で公開中だ。市街地でも、ベランダからでも宵の月や惑星は眺められる。毎日の定時観測や明け方の惑星を観察することは、毎日家にいるときこそ取り組みやすいともいえる。まずは今夜、空を見上げることから始めてほしい。

2020年3月号星空案内
2020年3月に起こる天文現象の詳細な解説も公開

《月刊「星ナビ」 無償公開コンテンツ(~4月中)》※PDF形式

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