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さまざまな公共施設、団体から、自宅待機中の人々へ向けた取り組みやコンテンツの公開が発信されている。月刊「星ナビ」のバックナンバーから、5月の天文現象解説や特集などの追加公開をする。

【2020年5月1日 星ナビ編集部

4月7日の緊急事態宣言(一部地域)からもうすぐ1か月になろうとしているが、依然として新型コロナウイルスの影響は収束に至っていない。感染拡大防止対策で自宅待機や施設の休館が続く中、全国の公共施設や研究団体、民間各社から自粛中の学びや気分転換になるコンテンツの公開が行われている。

星ナビでは3月16日に3月、4月に見られる星座や天文現象の解説ページを公開しているが、このたび新たに5月分も公開した。また、バックナンバーからの記事は、これまでの9本(下記参照)に加え「岡部隕石の発見を語り継ぐ」「ノーベル賞受賞 梶田隆章さんインタビュー」「星のスマホアプリ・室内篇」を公開した。今後も順次コンテンツを追加していく予定だ。

2020年5月号星空案内
2020年5月に起こる天文現象の詳細な解説ほか、バックナンバーの記事を追加で公開

コニカミノルタプラネタリウム(株)は、直営の都内3施設が臨時休館中のため、自宅でプラネタリウム気分が楽しめる『【360度VR動画】細谷佳正の星空案内《春》おうちバージョン+(プラス)』を、5月31日までの1か月間YouTubeの公式チャンネルにて無料で公開している。「こぐま座のティオ」ほか、こども向けの360度VR動画3作品も5月10日まで公開中。

探査機「はやぶさ」の挑戦や最新宇宙論にもとづいた宇宙の始まりを、綿密で科学的、かつダイナミックな映像美でフルドーム作品として描いてきた(有)ライブでは「フルドーム作品無償公開プロジェクト」と銘打って、ハイクオリティの作品を平面映像で順次公開していくとしている。第1弾の「Eternal Return−いのちを継ぐもの−」は、5月1日から5月15日までの公開だ。

プラネタリウムメーカーの(有)大平技研では5月5日、坂戸児童センターに設置されている「MEGASTAR」を使った大平貴之氏の生解説無観客上映会「MEGASTARオンラインプラネタリウム」をインターネットでライブ配信する。また、お台場の日本科学未来館も当面臨時休業だが、新型コロナウイルス感染症に関する情報提供「国際感染症センター×未来館『わかんないよね新型コロナ だからプロにきいてみよう』」を、4月1日から生放送配信中だ。放送中はリアルタイムでコメントを送れるので、不安に感じていることを直接質問することもできる。

その他のコンテンツ
(左から)プラネタリウム貸し切り気分が味わえる『細谷佳正の星空案内《春》おうちバージョン+』(コニカミノルタプラネタリウム)/星と人の誕生と死を見つめる「Eternal Return−いのちを継ぐもの−」(ライブ)/坂戸児童センターの「こどもまつり」中止を受けて行う「MEGASTARオンラインプラネタリウム」(大平技研)。画像クリックで表示拡大

インターネットのライブ配信で子供たち向けの「休校中特別授業」を行ったり、様々な学びのコンテンツを提供したりしてきた国立天文台では、特別まとめサイト「おうちで天文学~家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ」を4月22日にオープン。「#家にいよう」をキーワードに、VR動画や研究・施設の紹介をアップしている。

苦しい期間を今後に活かすため、この機会に子供はもちろん、大人にも「もっと宇宙・天文を」身近に感じ、再スタートまでの、そしてその先の歩みに役立ててほしい。

《月刊「星ナビ」 無償公開コンテンツ》※PDF形式

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