「京都市青少年科学センター」プラネタリウムがリニューアル

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「京都市青少年科学センター」のプラネタリウムが10月10日(土)にリニューアルオープンを迎えた。光学式プラネタリウムは五藤光学研究所製「オルフェウス」、デジタル式プラネタリウムはアストロアーツ製「ステラドームプロ」とRSA Cosmos製「スカイエクスプローラー」が導入されている。

【2020年10月15日 アストロアーツ】

京都市青少年科学センターは1969年に開館し、リニューアル前はコニカミノルタプラネタリウム製の光学式プラネタリウム「INFINIUMγII-Kyoto」が23年間活躍していた。

リニューアルの目玉は2つ。1つ目は、光学式プラネタリウムの更新と共に「ステラドームプロ」と「スカイエクスプローラー」の2種類のデジタル式プラネタリウムが新しく加わったことだ。これにより、光学式プラネタリウムのみで行う投影より演出の幅が大きく広がった。

もう1つは日本初のサブコンソール(操作卓)である。通常、コンソールはドーム端に設置されており、機器の操作はそこから行う。今回の新システムではコンソールに加えて、ドーム中央の機器保護サークル内に可動式のサブコンソールが組み込まれた。中央に解説者が立ち、機器を操作しながら観覧者と顔を合わせて解説を行うことが可能となる。このシステムは特に学習投影や子供向けの投影で効果を発揮する。

同センターの本部勲夫さん(天文担当係長)は「親が子を連れて、連れられた子が親になったときに子を連れてくる。そうやって世代交代をしていく中で、新しくなったけれど、どこか昔の記憶のままだと感じられる施設であり続けられたらと思います。また、客層やその場の反応に合わせて適切な演出ができるように今回のシステムを使いこなしていきたいと思います」と意気込みを語ってくださった。

式典の様子 投影の様子 スタッフ
(1枚目)10日に開催されたリニューアル式典の様子。中央に見えるのが五藤光学研究所製光学式プラネタリウム「オルフェウス」/(2枚目)投影の様子。光学式プラネタリウムの高精細な星とデジタル式プラネタリウムの美しい星座絵の組み合わせ/(3枚目)天文担当スタッフの皆さん。それぞれ画像クリックで表示拡大

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