カラフルな動画で楽しむケレス観光飛行

このエントリーをはてなブックマークに追加
NASAの探査機「ドーン」がとらえた画像から作成された、準惑星ケレス上空を飛行する動画が公開された。

【2016年2月3日 NASA JPL

探査機「ドーン」は、小惑星帯に位置する2つの天体、小惑星「ベスタ」と準惑星「ケレス」を探査するミッションだ。2007年に打ち上げられ、まず2011年から2012年まで14か月間ベスタを探査し、その後昨年3月からケレスを周回しながら地図の作成や組成の調査を行っており、現在は上空385kmの低高度軌道上を周回しながらマッピング観測を行っている。

公開された動画は、昨年8月から10月にケレス上空1450kmの高高度マッピング軌道上からドーンが撮影した画像を使用して作られたものだ。表面の物質のわずかな違いもわかるように色が強調されており、青い影になっている領域には、若く新鮮な物質が存在していると考えられている。

また、「オッカトル(Occator)」をはじめとするクレーターや円錐形をした「アフナ山(Afuna Mons)」の存在も強調されている。

オッカトル・クレーター
オッカトル・クレーター(提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA)

「オッカトルの切り立った壁や平らな「ダントゥ(Dantu)」「ヤロデ(Yalode)」など、様々な大きさのクレーターが数多く見られます」(ドイツ航空宇宙センター Ralf Jaumannさん)。