AstroArts Topics

元素合成

中性子星合体から1秒間の変化を高精度シミュレーション

2023/07/14
中性子星同士の合体を、合体後1秒間という過去最長にわたって計算するシミュレーションが行われた。重力波と電磁波の同時観測に加え、理論モデルを確立することで、合体の過程についての理解が深まりそうだ。

中性子星の合体でレアアースが作られていた

2022/11/02
中性子星の合体により、レアアースのランタンとセリウムが生成されていることが、観測とシミュレーションを比較することで確認された。

天の川銀河のリチウムの1割は新星で作られた

2020/06/08
新星によって大量のリチウムが放出されるというシミュレーション結果が発表された。天の川銀河のリチウムには新星由来のものがかなり含まれるかもしれない。

光の偏りの小ささを観測、中性子星合体で金が作られることを独立に示唆

2017/10/24
8月17日に重力波が検出された中性子星同士の合体現象について、光の偏りが小さいという観測結果が得られ、金などの重い元素が中性子星合体で作られていることが光の明るさの観測とは独立に示された。

さらに謎が深まった宇宙リチウム問題

2017/02/15
ビッグバンによる元素合成で起こる反応の一つについて確率が測定され、従来の推定値よりもずっと小さいことが明らかになった。「宇宙リチウム問題」解決策の見直しが必要とされる。

超新星爆発での元素合成シナリオを支持、r過程元素の起源解明へ前進

2015/05/14
理化学研究所などの研究チームが、中性子を大量に取り込んだ原子核110個を人工的に生成し、その寿命(半減期)を高精度で測定することに成功した。爆発的天体現象で金やウランなどの重い元素が一気に作られる「r過程」を解明する重要な鍵となる。

太陽系の物質は新星爆発でも作られていた

2015/03/03
京都産業大学の観測研究により、2012年に出現した新星の窒素の同位体比が、プレソーラー粒子のうち唯一起源がはっきりしていなかったものと一致していることが示された。超新星爆発や古い星の核融合といった元素合成プロセスのほかに、新星爆発を由来とする元素が太陽系に存在することが初めて明らかになった。

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