AstroArts Topics

恒星・銀河

特定の宇宙線粒子だけが加速される様子をレーザー実験で再現

2025/05/09
地上のレーザー実験装置で人工的に作った宇宙プラズマ衝撃波を使い、宇宙線の特定の粒子だけが加速される様子が初めてとらえられた。

exoALMAが明らかにした動的で複雑な惑星誕生の現場

2025/05/08
アルマ望遠鏡を用いた観測プログラム「exoALMA」で、若い星を取り巻く原始惑星系円盤の密度や温度、速度構造が高精度でマッピングされた。円盤が動的で複雑な構造を持つなど、惑星形成環境に関する重要な知見が得られている。

ペルセウス座銀河団で50億年前に起こった大衝突

2025/04/30
静穏な銀河団と考えられてきたペルセウス座銀河団の撮像データを詳細に分析した研究から、この銀河団は約50億年前に太陽200兆個分に相当する巨大なダークマターの塊と衝突していたことが示された。

ハビタブル惑星の大気に“生命の証拠”分子の兆候

2025/04/28
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による分光観測で、“生命の証拠”としても知られる硫化物分子のスペクトルらしきものがハビタブルな系外惑星の大気から検出された。

恒星ブラックホールが生み出す“加速器”現象をXRISMがとらえた

2025/04/25
XRISMが恒星質量ブラックホールのそばで広がった暗いX線放射を検出した。ブラックホールのすぐそばで粒子が加速されていることを示す証拠だ。

大質量星の動きが示唆する小マゼラン雲の破壊過程

2025/04/17
小マゼラン雲内の大質量星の動きを調べた研究により、小マゼラン雲が大マゼラン雲の重力で引き裂かれつつあることや、小マゼラン雲が全体として回転していないことが明らかになった。

ブラックホールからのジェット噴出の条件を解明

2025/04/16
ブラックホールから噴出するジェットに対する新手法によるデータ解析から、ジェットの動的な発生条件が示された。静的な発生条件に基づく従来のモデルに見直しを迫る成果だ。

ニュートリノ集団振動を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションを実現

2025/04/15
極限的な高密度環境で起こる「ニュートリノ集団振動」を考慮した3次元超新星爆発シミュレーションが開発され、十年来の「超新星爆発のエネルギー不足問題」が解決されうることが示された。

超新星残骸に刻まれた傷痕をXRISMが観測

2025/04/08
XRISMによる超新星残骸「いて座Aイースト」の観測から、天の川銀河中心の超大質量ブラックホール「いて座A*」が数千年前に起こした強いX線フレアによる傷痕とも言える過剰な電子殻の剥がれが見つかった。

115億光年彼方、爆発的星形成銀河の素顔

2025/04/04
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とアルマ望遠鏡の観測により、115億光年彼方の爆発的星形成銀河が、高速回転する巨大渦巻銀河であることが明らかになった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

画像認識AIにより銀河内のバブル構造を短時間で多数検出

2025/03/27
画像認識AIを活用した研究により、銀河内に広く存在する泡状構造を高速・高精度で多数検出することが可能になった。

129億年前の超大質量ブラックホール付近に熱いガスを発見

2025/03/12
アルマ望遠鏡の高解像度観測により、129億年前の宇宙に存在する超大質量ブラックホール付近に熱いガスが発見された。隠れた超大質量ブラックホールを探るうえで有用な手段になると期待される。

謎の天体で作られる銀河の雪

2025/03/06
赤外線天文衛星「あかり」の観測データから発見された氷天体をアルマ望遠鏡で観測したところ、星間氷が付随する既知の天体と異なる性質を持つ、新種の天体である可能性を示唆する結果が得られた。

アルマ望遠鏡がとらえた小マゼラン雲のふんわり分子雲

2025/02/28
天の川銀河内の分子雲は一般的に長いフィラメント構造を持つが、初期宇宙の環境を残す小マゼラン雲の分子雲は、ふんわりと広がった形のものが4割ほどあり、分子雲が形を大きく変化させている兆候が示された。

世界初の「自律式」天体観測システム「スマートかなた」

2025/02/25
突発天体現象の追観測において専門家に匹敵する判断と決定を行う、世界初の「自律式」天体観測システム「スマートかなた」が開発され、広島大学「かなた望遠鏡」での観測で成果を挙げている。

世界最高感度でダークマターの寿命の下限を推定

2025/02/21
近赤外線高分散分光器「WINERED」を用いた矮小楕円体銀河の観測から、ダークマターが崩壊して光子を放出する寿命の下限値が推定された。

原始星のスピンダウン機構を大規模シミュレーションで発見

2025/02/20
成長中の原始星の大規模シミュレーションから、星の回転の勢いを弱める「スピンダウン機構」が見つかった。若い星の自転速度が予想以上に遅いという観測事実の謎を解決し得る成果だ。

熱い銀河団の謎を解く?高温ガスの「風」をXRISMが発見

2025/02/18
X線観測衛星「XRISM」が、銀河団中心部で高温ガスの「風」を検出した。銀河団衝突の痕跡とみられ、銀河団のガスが熱い理由を解明する手がかりになるかもしれない。

初期宇宙の銀河でもダークマターが優勢

2025/02/17
アルマ望遠鏡の観測データの分析から、130億光年彼方の2つの銀河を包むハローでダークマターが優勢であることが示された。

原始惑星系円盤の3次元磁場構造の見積もりに初めて成功

2025/02/13
若い恒星を取り巻く原始惑星系円盤の偏光観測から、円盤の3次元磁場構造が初めて見積もられた。研究手法の開発とともに、惑星形成に対する磁場の役割解明にも貢献する成果だ。