AstroArts Topics

恒星・銀河

宇宙ダストの形成はナノ現象が鍵

2023/01/23
観測ロケットを使い、宇宙ダストの形成過程を再現する微小重力実験が行われた。ダストの形成にはナノスケール特有の現象が大きく関わっているようだ。

宇宙初期の銀河の大きさと明るさの関係

2023/01/20
宇宙誕生から10億年未満という遠方宇宙の銀河について、放出時に可視光線だった光をJWSTで観測したデータから、銀河の大きさと明るさの関係が初めて明らかになった。

磁場による電子の超加速を地上実験で再現

2023/01/20
磁力線がつなぎ替わる現象「磁気リコネクション」によって、電子が大きく加速されることが地上の実験で確認された。かに星雲などで観測されている超高速電子もこの現象で説明できるかもしれない。

国内で初めて高速電波バーストの検出に成功

2023/01/19
「はやぶさ2」との通信にも使われるJAXA宇宙科学研究所の臼田64m電波望遠鏡で、日本の望遠鏡で初となる高速電波バーストが検出された。

原始惑星系円盤の内側に隠れていた大量のガス

2023/01/17
若い星を取り巻く、形成から比較的時間が経過している原始惑星系円盤に含まれるガスを新しい手法で測定した結果、惑星の材料となるガスが予想外に豊富に残っていることがわかった。

光合成の蛍光から系外惑星の生命を探す

2023/01/17
系外惑星に住む生命の兆候として、惑星の光から植物や光合成細菌が出す蛍光を検出する手法が検討されている。主星・惑星の条件によっては十分に検出可能だという。

「迷子星」の光から銀河団の歴史をさぐる

2023/01/13
ハッブル宇宙望遠鏡の観測から、銀河団の中に散らばっている孤立した星々が数十億年前からすでに存在していたことが示された。

JWSTで初期宇宙に棒渦巻銀河を複数発見

2023/01/13
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測で、宇宙年齢が現在の2~4割だった時代に棒渦巻銀河が6個発見された。銀河進化のモデルを見直す必要があるかもしれない。

巨大な「宇宙の網」が発するX線

2023/01/12
銀河団を網のように結ぶフィラメント構造に含まれる高温プラズマからの熱放射が、X線サーベイ観測の分析で検出された。宇宙の奥深くに隠された物質を探す手がかりになるかもしれない。

星の周りで有機物に取り込まれる窒素と重水素

2023/01/10
若い大質量星の周りで、窒素が複雑な有機分子に取り込まれる過程の第一歩であるシアネートイオンが確認された。また、重水素が有機物に取り込まれる形で潜んでいることもわかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ほ座パルサー星雲のX線偏光は、かに星雲の2倍以上

2023/01/06
ほ座パルサー星雲のX線偏光を観測したところ、かに星雲と比べて偏光度が平均で2倍以上もあるなど、極限的な強さであることが明らかになった。

成長をやめた銀河、銀河団内に偏って分布

2023/01/05
70億年前から現在までの銀河団を調べた結果、星形成が止まった銀河は特定方向にわずかながら多く分布していて、その方向は銀河団の中心銀河の向きとそろっていることが明らかになった。

ヒヤデス星団で褐色矮星の姿がとらえられた

2022/12/28
ヒヤデス星団に属する恒星を巡る褐色矮星が直接撮像で見つかった。この天体HIP 21152 Bは、質量が精密に求められた褐色矮星としては最も軽く、巨大ガス惑星に近い。

CALET、宇宙線のホウ素を高精度でとらえる

2022/12/27
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されている望遠鏡「CALET」が、宇宙線に含まれる高エネルギーのホウ素の流量を高精度で観測することに成功した。宇宙線が天の川銀河の中を伝播する距離や時間を知る手がかりとなる。

機械学習が導き出したブラックホールの成長史

2022/12/22
銀河の中心にある超大質量ブラックホールの成長は、銀河本体の成長と同じ時期であるという数十年来の仮説が、機械学習によって裏付けられた。

低密度の系外惑星、「煮えたぎる海洋惑星」か

2022/12/22
恒星「ケプラー138」の周りを回る2つの系外惑星が、厚い水の層に覆われている可能性があると判明した。中心星に近いため表面の水は蒸発するが、高圧の深層では液体になっているかもしれない。

JWST、生まれたての星を取り巻く有機分子をとらえる

2022/12/21
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測で、若い原始星を取り巻く微小な氷に含まれる有機分子が検出された。エタノールやアセトアルデヒドといった複雑な分子も含まれている可能性がある。

地球型惑星の大気は強い紫外線に負けない

2022/12/20
低温度星の近くを公転する系外惑星は強いX線と紫外線を受けるため、すぐに大気を失うと考えられていた。これに対し、十分な冷却効果が働き大気を維持できるとするシミュレーション結果が発表された。

ガンマ線バーストの爆発エネルギーは従来予測の約4倍

2022/12/16
ガンマ線バーストの残光に含まれる可視光線と電波の偏光から、光に変換されていない爆発エネルギーがとらえられた。実際の爆発エネルギーは、光のみから算出された従来予測の3.5倍以上だという結果が得られている。

常識をくつがえすハイブリッド型のガンマ線バースト

2022/12/15
継続時間が長いのに天体の合体現象の特徴も併せ持つ、これまでの分類とは合わない奇妙なガンマ線バーストが見つかった。