AstroArts Topics

大マゼラン雲

大小マゼラン雲を包み、星の材料を守るシールドを発見

2022/10/04
天の川銀河の衛星銀河である大小マゼラン雲の周りに、銀河コロナと呼ばれる高温ガスが見つかった。この構造が星の材料の流出を防ぐおかげで、大小マゼラン雲では今も星形成が続いているようだ。

「最も重い星」、実は少し軽かった

2022/08/23
既知の恒星で最も重いR136a1の質量は太陽の250~320倍とされていたが、実際にはその7割程度であることがわかった。宇宙最重量級の星たちは、従来の予想ほど重くないのかもしれない。

「ブラックホール警察」、隠れたブラックホールを発見

2022/07/25
ブラックホールとされる天体を精査しては何度も否定してきたことから「ブラックホール警察」と呼ばれる研究チームが、逆に自分たちで発見を成し遂げた。

18億個の天体を含む「ガイア」最新データ公開

2020/12/10
あらゆる天体の位置情報などを含む、天文衛星「ガイア」の最新データが公開された。宇宙における天体の位置や動きだけでなく、宇宙の歴史までもが見えてくる。

大質量星の形成現場、大マゼラン雲の「2羽の孔雀」

2019/11/19
大マゼラン雲の中に存在する、2羽の孔雀のように見える分子雲の様子がアルマ望遠鏡によって詳細に描き出された。この観測とコンピューターシミュレーションから、広がった分子雲の要の部分で複数の大質量星の誕生が引き起こされたことが示された。

星形成活動が劇的に上昇した大小マゼラン雲

2019/01/29
大マゼラン雲と小マゼラン雲の星の組成に関する詳細なマップが作成され、2つの銀河における星形成の歴史が再構築された。両銀河の星形成率は20億年前から急上昇していたようだ。

マゼラン雲はかつて三つ子だった可能性

2018/09/26
大マゼラン雲中の星の大部分は時計回りに動いているが、反時計回りの星も知られている。最新のシミュレーション研究から、その起源が30億~50億年ほど前に大マゼラン雲と合体した未知の銀河である可能性が示された。

マゼラン雲同士の綱引きの勝者をハッブル宇宙望遠鏡が解明

2018/03/28
天の川銀河の周囲に存在するガス「リーディングアーム」の起源が大マゼラン雲か小マゼラン雲かについて、ハッブル宇宙望遠鏡による観測から答えが出された。銀河間の綱引きで大マゼラン雲が勝利し、小マゼラン雲からガスを引きずり出してリーディングアームになったようだ。

大マゼラン雲で複雑な有機化合物を発見

2018/02/05
アルマ望遠鏡による観測で、大マゼラン雲に「ジメチルエーテル」や「ギ酸メチル」が存在する証拠が得られた。天の川銀河の外で発見されたものとしては最も複雑な分子だ。

大質量星が過剰な星形成領域「かじき座30」

2018/01/11
大マゼラン雲の星形成領域「かじき座30」に大質量星が過剰に存在するという研究成果が発表された。これまでは希少だと考えられてきた大質量星が宇宙に多く存在する可能性を示唆するものだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

天の川銀河の超高速星は大マゼラン雲からの逃亡者

2017/07/11
天の川銀河の超高速星の起源は、大マゼラン雲からやってきた「逃亡者」である可能性が示された。

大マゼラン雲の星団中に見つかった、若すぎる星

2017/03/10
大マゼラン雲に存在する星団に、非常に若い星の候補が見つかった。星団中の星の年齢はどれもだいたい同じであるという従来の考えを見直す必要が生じるかもしれない。

大マゼラン雲の外縁部に微かな星の集団

2016/10/06
大マゼラン雲の外れに、非常に微かな年老いた星の集団が見つかった。大マゼラン雲と重力的に結びついている伴天体かもしれない。

大マゼラン雲にホットコアを検出、天の川銀河外で初

2016/09/06
生まれたばかりの星を包む分子雲「ホットコア」が大マゼラン雲に検出された。天の川銀河以外の銀河で見つかったのは初めてのことだ。天の川銀河内のものと化学組成が著しく異なっており、星や惑星の材料となる物質の多様性を探る手がかりの一つになると考えられる。

「宇宙の氷」で大マゼラン雲を探る

2016/03/06
超大型望遠鏡「VLT」と赤外線天文衛星「あかり」による観測で、大マゼラン雲中の原始星の周囲に氷の状態の水やメタノールが検出され、大マゼラン雲では天の川銀河と比べてメタノールの氷の存在量が低いことが明らかになった。