AstroArts Topics

磁気圏

日本で撮影された青い低緯度オーロラの出現場所を推定

2024/12/13
5月11日に国内で撮影された青い低緯度オーロラの画像の解析から、発生高度や経度方向の広がりなどが推定された。青いオーロラの発生原理の解明につながる成果だ。

「みお」水星スイングバイ時のデータが示す磁気圏の様相

2024/10/10
昨年6月の水星スイングバイの際に探査機「ベピコロンボ」が取得した観測データの解析から、水星の磁気圏内の様々な様相が明らかになった。

脈動オーロラの形状と降下電子のエネルギーの関係を解明する観測に成功

2024/10/04
地上と衛星による同時観測から、脈動オーロラの形状、降下電子のエネルギー、磁気圏の電子密度の管状構造の関係が示された。高エネルギー電子の分布の可視化や地球大気への降下メカニズムの解明につながる成果だ。

宇宙嵐を発達させるプラズマは太陽風ではなかった

2023/11/06
「あらせ」と米欧の衛星の観測から、宇宙嵐の発達には太陽風よりも地球大気起源のプラズマの方が強く関わっていることがわかった。「宇宙嵐は太陽風で生じる」という見方を覆す結果だ。

水星探査機「みお」、X線オーロラを起こす電子を観測

2023/07/25
日欧の探査計画「ベピコロンボ」の水星フライバイ中に、JAXAの探査機「みお」が水星磁気圏を観測し、オーロラなどの原因となる電子が地球と良く似た機構で輸送されていることを明かした。

M87ブラックホールのジェットがゆるやかに加速する仕組み

2022/12/06
楕円銀河M87の超大質量ブラックホールから噴出するジェットは、ブラックホールから離れた位置で加速が始まるが、これは磁気圏の回転の遅さで説明できるというシナリオが提唱された。

粒子の加速を電磁波が仲介する瞬間を磁気圏で初検出

2018/09/11
NASAの磁気圏観測衛星のデータから、地球磁気圏の水素イオンから電磁波へ、また電磁波からヘリウムイオンへとエネルギーが運ばれてヘリウムイオンが加速されている様子が世界で初めて検出された。

20年前の探査データから探るガニメデの磁場

2018/05/10
NASAの探査機「ガリレオ」が約20年前に取得した探査データから、木星の衛星「ガニメデ」の磁場に関する新たな情報が得られた。

衛星「あらせ」、明滅するオーロラの起源を解明

2018/02/16
ジオスペース探査衛星「あらせ」が取得したデータから、脈打つように明滅する「脈動オーロラ」の起源について、プラズマ波動「コーラス」に揺さぶられた電子が地球の大気に降り注ぐことで発生するという予想が初めて直接的に裏付けられた。

宇宙の竜巻、太陽風プラズマを磁気圏へ導く

2017/12/06
衛星「MMS」の観測データとコンピューターシミュレーションから、太陽からの荷電粒子が地球磁気圏にぶつかると磁気圏内外の境界面を攪拌するミクロな渦が発生し、荷電粒子が磁気圏内に入り込む様子が明らかになった。

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太陽系最強の木星磁気圏に太陽風の影響

2017/01/26
惑星分光観測衛星「ひさき」の観測から、木星磁気圏の内部にまで太陽風が影響を及ぼしていることが示された。強力な木星磁気圏の内部深くに守られている木星の近くには太陽風の影響は及ばないという従来の考えを覆す観測結果だ。

地球磁気圏にプラズマが作るチューブ状構造を初検出

2015/06/04
電波干渉計「MWA」による立体観測から、地球磁気圏にプラズマが作るチューブ状の構造が初めて検出された。