AstroArts Topics

X線

初期宇宙の巨大ブラックホールは成長が止まりがち

2024/03/15
約122億年以上前の銀河のX線画像から、この時代の銀河と中心ブラックホールの成長率が求められた。銀河に比べて中心ブラックホールはほぼ成長しない状態だったようだ。

日本のX線天文衛星「XRISM」がファーストライト

2024/01/11
JAXAのX線分光撮像衛星「XRISM」が初観測を行い、画像が公開された。広視野X線カメラによる画像と超高分解能の分光装置によるX線スペクトルが得られている。

巨大ブラックホールに繰り返し削られる星

2023/09/15
巨大ブラックホールの周りを回る恒星が、約25日ごとに物質をはぎ取られて強いX線を放射する現象が見つかった。1回の接近で奪われる質量は地球3個分に達する。

X線天文画像を鮮明にする新手法

2023/06/29
X線望遠鏡が撮影した画像を解析し、再合成する新しい手法が開発された。この手法を天文衛星「チャンドラ」が撮影した超新星残骸カシオペヤ座Aの画像に適用し、鮮明化に成功した。

中性子星合体が残したX線、爆発の衝撃波かブラックホールの誕生か

2022/03/07
連星中性子星の合体に伴う重力波検出「GW170817」では、数日後にX線源が観測された。広がる中性子星合体の破片から発生した衝撃波で加熱された物質からの放射「キロノバ残光」か、合体後にできたブラックホールへ落ちる物質からX線が放射されているためかもしれない。

ブラックホールコロナの劇的変化

2020/07/22
超大質量ブラックホールを取り巻くコロナが放つX線が短時間で劇的に変化する様子がとらえられた。ブラックホールに接近した星の残骸によるものと考えられている。

【訃報】X線天文学を開拓、リカルド・ジャコーニさん

2018/12/17
12月9日、X線天文学の創始者の一人で、2002年に小柴昌俊さんらとともにノーベル物理学賞を受賞した天体物理学者のリカルド・ジャコーニさんが死去した。享年87。

増光がついに一段落した重力波源のX線

2018/06/05
昨年8月に重力波「GW 170817」が検出されてから数か月が経ち、X線の残光がついに増光のピークを迎えたようだ。今後は徐々に暗くなるとみられるが、その正体について新たな疑問も浮かんでいる。

赤色矮星を巡る系外惑星の脅威はX線

2018/04/09
赤色矮星のハビタブルゾーンに位置する惑星は、中心星からのフレアで放射される強いX線が地上に到達するため、陸上では生命の生存は難しいという可能性が示された。

Ia型超新星からのX線を初検出

2017/08/31
Ia型超新星の観測で初めてX線が検出された。超新星爆発の衝撃波が突入しX線を放射する星周物質の密度が高いことが示唆されているが、その起源は謎だ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

地球のオーロラからのX線

2016/01/27
通常はブラックホールや超新星などを観測しているヨーロッパ宇宙機関の天文衛星「インテグラル」が、地球のオーロラから放射されたX線をとらえた。