眼視観測で流星数の比較をしよう
〜日本流星研究会が眼視協定観測を一般に呼びかけ〜

【2006年5月11日 アストロアーツ】

日本流星研究会では、流星群の眼視観測を一般に呼びかけるイベント「同じ日時に流星の眼視観測をして流星数の比較をしてみましょう」を発案・運営する。多くの人に流星の眼視観測を広めるため、初心者へも積極的な参加を呼びかけている。

流星の母天体が彗星や小惑星であることはよく知られているが、流星群の活動は毎年異なるため、どの天体からいつ、どの程度流星物質が放出されたのか、どのように進化してきているかなど、未だわかっていない点が多い。

そこで、誰でも手軽に行うことのできる眼視観測が広く行われれば、これらの疑問点の解明に貢献すると期待されている。観測データが多いほど科学的価値が高まる。より多くの人々を誘って流星の眼視観測に取り組んでみてはどうだろう。なお、協定観測日、報告方法など詳細は、以下のとおり。


■ A. 眼視観測の協定日(新月の頃の土/日、毎夜 22:00〜24:00):
5月27/28日、6月24/25日、7月22/23日、8月26/27日、9月23/24日、10月28/29日、11月25/26日、12月23/24日
■ B. 流星群の極大日付近の眼視観測の協定日:
7月29/30日(土/日) 0:00〜 4:00(みずがめ座δ流星群)
8月12/13日(土/日)20:00〜24:00(ペルセウス座流星群)
10月21/22日(土/日) 0:00〜 4:00(オリオン座流星群)
11月18/19日(土/日) 1:00〜 5:00(しし座流星群)
12月13/14日(水/木)20:00〜 1:00(ふたご座流星群)
観測方法:
肉眼で天頂(空の真上)を見て22:00〜23:00などの60分間に何個の流星が流れたのか、数を数える。流星群の極大日付近の眼視観測の協定日は、流星群の輻射点のある星座を見て、流星群に属するか、属さないかを判断のこと。
結果の報告:
観測をした日から1週間以内に下記宛てにE-mail、またはFAXで報告。報告は以下の様式にならうこと
報告先:上田昌良(E-mail: ueda@lily.sannet.ne.jp(携帯からのメールでの報告も可能)、FAX: 0729-58-0521)
観測報告の様式・記入例:
A. 眼視観測の協定日の報告様式・記入例
B. 流星群の極大日付近の眼視観測の協定日の報告様式・記入例
観測結果の発表:
報告された観測結果は「日本流星研究会」の会誌「天文回報」でまとめて発表される。
日本流星研究会の会員でない方向けには、まとめが以下のウェブサイト「眼視観測協定日の結果報告」に掲載される予定。
眼視協定観測に関わる問い合わせ先:
上田昌良 E-mail: ueda@lily.sannet.ne.jp、FAX: 0729-58-0521
嵯峨山亨 E-mail: msc8476@sannet.ne.jp、FAX: 0729-66-7690
ホームページ:
同じ日時に流星の眼視観測をして流星数の比較をしてみましょう。