本日3月2日、特異小惑星2009 DD45が地球に最接近
【2009年3月2日 JSGA】
本日3月2日22時50分(JST)地球に7万1,400kmまで接近する小惑星が発見された。最接近時の小惑星は、1分間に25分の高速で移動し、約10等級で見えると報告されている。
JSGA Web Newsより
<アポロ型特異小惑星2009 DD45の接近>
オーストラリア国立大学のサイディング・スプリング天文台で、50cmウプサラ・シュミットを使用して行われているスカイ・サーベイで、2009年2月27日に南天とも座を撮影した捜索画像上に18等級の小惑星が発見された。
この小惑星は、翌28日に同所で追跡され、3月2日12時(世界時、以下同様)頃に地球に0.00052 AU(=約7.8万km)まで地球に接近し、10等級まで明るくなることが判明した。この小惑星の直径は、約34mと最近の地球接近小惑星では、比較的大きな天体である。
3月1日の追跡観測がタヒチとサイディング・スプリングから報告され、東亜天文学会(略称:OAA)速報部では、観測期間が約2.1日に行われた18個の観測から軌道を決定した。
その軌道によると、この小惑星は、今夜3月2日13時50分(=22時50分(JST))に地球に0.00048 AU(7万1,400km)まで接近する。このとき、小惑星は、1時間当たり25゜(1分間に25分)の高速で北北東に移動している。
わが国では、最接近のころから夜明けまで観測できる。小さな望遠鏡でながめても、その移動がわかるだろう。なお、軌道要素や座標は以下のリリース元を参照のこと。