キュリオシティ、火星の石にファーストタッチ
【2012年9月25日 NASA (1)/(2)】
火星探査車「キュリオシティ」が、ロボットアームを使って初めての岩石調査を行った。
NASAの火星探査車「キュリオシティ」は、最初の着陸地から約400m離れたグレネルグを目指して1日2、30mのペースで走行中だ。
火星での46日目(火星の1日=およそ24時間40分)にあたる9月22日、その中間地点にある岩石を対象に初めての直接調査を行った(画像1枚目)。この岩石は、8月20日に亡くなったミッションのシステムチーフエンジニアにちなんで「ジェイク・マティアビッチ」(Jake Matijevic)と名付けられている。マティアビッチさんは、「ソジャーナ」「スピリット」「オポチュニティ」といった歴代の火星探査車にも関わっている。
キュリオシティは、2.1mのロボットアームを伸ばしてアルファ粒子X線分光器(APXS)を岩石に当てた。それと同時に化学カメラ装置(ChemCam)から表面にレーザーを撃ち、岩石の化学組成を調べた。このように2つの観測機器を同時に使うことで、お互いの情報を確かめながら調査を行うことができる。
キュリオシティは9月24日のレーザー調査を最後にこの岩石の調査を完了し、再びグレネルグに向かって移動中だ。