またも出現、土星の衛星のパックマン

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【2012年11月29日 NASA

土星の衛星ミマスに続いてテティスでも、その表面にパックマンのような不思議な模様を見せる温度分布が観測された。それぞれの公転運動によって生じた温度の違いが現れたものとみられ、土星の衛星の多様な環境について知見を与えてくれる観測結果となっている。


土星の衛星ミマスとテティスの温度分布図

土星の衛星ミマス(左)とテティス(右)の温度分布図(上段)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/GSFC/SWRI)

土星に「パックマン2」が登場した。2011年9月にNASAの探査機「カッシーニ」が取得した土星の衛星テティスの温度分布図に、2010年に同じく土星の衛星ミマスで見つかったのと同様の、パックマンのような模様が見られたのだ(参照:2010/3/31ニュース「衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域」)。

画像の青色の部分は、黄色の部分よりも低温の領域だ。青色の部分は天体の公転の進行方向に面しており、宇宙空間の高エネルギー電子がぶつかって表面の一部が硬い氷に変化する。そのために昼でも温度が上がりにくく、低温に保たれていると考えられる。ミマスの観測の際にも推測された原因だが、今回の発見でより確実になった。

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