ISSの冷却システム修理、24日夜に2回目実施

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【2013年12月24日 JAXA

宇宙飛行士の若田光一さんらが滞在する国際宇宙ステーションで、今月不具合が発生した冷却システムの修復作業が始まった。21日に船外活動による1回目の作業を完了し、24日夜にも2回目の作業が実施される。


船外活動中のマストラキオ宇宙飛行士

船外活動中のマストラキオ宇宙飛行士。クリックで拡大(提供:JAXA/NASA)

日本人宇宙飛行士の若田光一さんらが滞在する国際宇宙ステーション(ISS)で12月21日夜(日本時間。以下同)、外部熱制御システム(ETCS)のポンプモジュールの交換作業が行われた。同ステーションで稼働する2系統のETCSのうち1つが12月11日に停止したもので、その後ポンプモジュール内の流量調整弁の不具合が原因と判明している。

21日の作業は予定されている3回のうちの1回目で、NASAのリチャード・マストラキオさんとマイケル・ホプキンスさんが、およそ5時間半にわたる船外活動で故障したポンプモジュールの取外し作業を完了した。若田さんも、マストラキオさんを載せたロボットアームを操作して作業場所への移動を支援している。

この船外活動終了後にマストラキオ宇宙飛行士が着用していた宇宙服の熱排出装置に水が入った可能性があり、2回目の作業は23日から24日に予定変更となった。24日午後9時10分から始まる予定の2回目の船外活動の模様は、NASA TVで中継を見ることもできる。イヴの星空とともに、宇宙から見た地球を眺めつつ過ごす聖夜はいかがだろうか。

また、長らく停止していたJAXAウェブサイトでのISS目視情報公開が今月再開された。この年末は夕空に見え、全国どこでもチャンスがあるので調べておこう。日によって高度や方位はさまざまだが、数分間かけて空を横切っていくISSの姿は肉眼でもよく見えるはずだ。