若田さんら搭乗のソユーズ打ち上げ成功 7日夜にISS到着
【2013年11月7日 JAXA】
宇宙飛行士の若田光一さんら3人が乗り込んだロシアのソユーズ宇宙船が、日本時間7日午後1時すぎにカザフスタンから打ち上げられた。午後7時半ごろ国際宇宙ステーションとドッキングする予定となっている。
7日午後1時14分(日本時間。以下同)にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズTMA-11M宇宙船(37S)には、日本人宇宙飛行士の若田光一さん、ミハイル・チューリンさん(ロシア)、リチャード・マストラキオさん(アメリカ)の3人が搭乗している。
ソユーズは打ち上げ後、地球を4周回しながら上昇。わずか約6時間後の同日午後7時半ごろ国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングする。従来は2日かかっていたISSまでの道のりを大幅に縮める有人ショートカット飛行が今年から始まっており、日本人では若田さんが初めての経験者となる。
午後9時ごろのハッチオープン・ISS入室の模様はJAXAのウェブサイトなどで中継される予定だ。
今回で4度目となる若田さんの宇宙滞在は、約6か月。メダカを使った微小重力が与える影響を調べるといった実験をはじめ、超高感度4Kカメラを使ったアイソン彗星(C/2012 S1)の撮影も行う予定となっている。
来年3月から5月までの2か月間は、アジア人初となるISSの船長(コマンダー)として指揮をとる。ミッション実施の司令塔となり、クルーの作業状況や健康状態の把握、緊急事態における状況の把握とその対応措置などの責任を任される。