「きぼう」有償利用で、若田さんが地球を撮影
【2009年4月8日 JAXA】
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田光一さんがデジタル一眼レフカメラで地球の撮影を行い、自らも被写体となった。
4月5日、現在ISSに長期滞在中の日本人宇宙飛行士 若田光一さんが、オリンパスのデジタル一眼レフカメラ「E-3」を使って地球の撮影を行った。また、若田さん自らも被写体となった。
日本人宇宙飛行士が「きぼう」の有償利用を実施するのは初めてであり、またその被写体として映像に登場するのも初めてのことである。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では「きぼう」有償利用の公募を2007年からスタートしており、これまでに2回の公募が行われた。いずれの公募でも、商業分野などにおける利用テーマが選ばれており、そのうち2008年9月には初の有償利用として、ガムの広告用映像の撮影が行われた。
若田さんによる今回の撮影は、オリンパス株式会社の創立90周年記念事業「オリンパス・スペース・プロジェクト」のために行われた。このプロジェクトでは、若田さんの帰還後に宇宙で撮影された美しい映像をホームページや写真展で公開する予定で、地球と環境の大切さを見つめ直すきっかけ作りを目的としている。