小惑星捕獲探査の候補天体は6mの大きさ

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【2014年6月20日 NASA

小惑星を月付近まで運び、そこに人間がおもむいて調査するNASAの探査計画。その対象候補天体が、赤外線観測で詳しく調査された。


小惑星2011 MDの赤外線

小惑星2011 MDの赤外線画像。今年2月にスピッツァーが20時間かけて撮影したもの。クリックで拡大(提供:NASA)

NASAの赤外線天文衛星「スピッツァー」が、地球近傍小惑星2011 MDのかすかな姿をとらえた。サイズを正確に測定できる赤外線観測から、この天体の幅はわずか約6mであることがわかり、また可視光線データとあわせて水と同程度の低密度であることも判明した。いくつかの岩塊がゆるく集まっているか、大きな岩石を細かい破片が取り囲む構造になっていると考えられる。

この観測は、小惑星捕獲探査(ARM)の候補天体探しの一環として行われたものだ。ARM計画では、2011 MDのような幅10m未満の天体を月周辺の軌道まで無人機で引っ張り、そこに人間がおもむいて直接調査を行う。2019年の捕獲機打ち上げを目指し、ミッション内容の検討と併行して今後も候補天体探しが続けられる。

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