道の駅「富士川楽座」のプラネタリウムがリニューアルオープン
【2018年7月18日 アストロアーツ】
静岡県富士市にある道の駅「富士川楽座」のプラネタリウムは、2010年に大平技研の「MEGASTAR(メガスター)-IIB」とアストロアーツの「ステラドーム」のハイブリッドとしてリニューアルオープンした施設である。オープン以降、数々のオリジナル番組を公開しており、年間3万人を超える観客動員数を誇っている。これは小規模館としては全国第4位(日本プラネタリウム協議会基礎調査2018結果速報より)となる人気館だ。年間の投影回数も3000回に迫る。
この富士川楽座のプラネタリウムについて、機器の老朽化が目立つようになってきたことから、このたび2度目のリニューアルが行われた。まず、恒星投影機がメガスターIIBから「メガスターIIA」へとアップグレードされた。これにより投影レンズが12個から32個に増え、よりシャープで鮮明な星空を投影できるほか、ソリッドステート・シャッターによって任意の星空をマスクできるなど、より多彩な演出に対応できるようになった。これに伴い、デジタル投影機もハイビジョンプロジェクターから高輝度の4Kプロジェクタに載せ替えられ、最新版の「ステラドームプロ」が導入された。また、大平技研のLEDドーム照明装置nanodimmerも設置され、ドーム照明の演出の幅が広がっている。
リニューアルに合わせ、シンガーソングライターのmiwaさんの曲をふんだんに使った新作番組「この空がある限り」と季節番組「星空の旅人 夏の星座」が封切られた。どちらも人気声優をナビゲーターに迎え、声優目当てに富士川楽座を訪れるファンも後を絶たないという。
なお、これまで使われてきたメガスターIIBは、プラネタリウムのホワイエに展示される。メガスターの実動機が展示されるのは世界で初めてのことだ。メガスターも歴史を積み重ねてきたということになる。
富士川楽座では、オリジナル番組の企画制作・組み込みまでスタッフが自ら行っている。昨年度から番組作成の担当となっている吉野友里恵さんによると「天の川がきれいになって感動しています。また、星の瞬きが調整できるようになったので、さっそく番組の演出に取り込んでいます。いろいろとできることが広がったので、これからも楽しい番組を作っていきたいと思います」とのこと。
富士川楽座は朝10時から夕方18時まで、30分おきに投影をしている。東名高速道路で移動の際にはぜひ寄ってみたいプラネタリウムだ。
〈関連リンク〉
- 道の駅「富士川楽座」 一般道からも入れます
- 大平技研
- アストロアーツ:ステラドーム
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