「こうのとり」7号機、打ち上げ成功

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9月23日未明、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機を搭載したH-IIBロケット7号機が種子島宇宙センターから打ち上げられた。

【2018年9月25日 JAXA

9月23日(日)2時52分27秒、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)を搭載したH-IIBロケット7号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。当初は9月11日に打ち上げ予定だったが、天候悪化の影響や、ロケットの推進系統に確認が必要な事象が生じた影響により、打ち上げが4回延期されていた。

ロケットは正常に飛行し、打ち上げから約14分59秒後に「こうのとり」7号機が正常に分離したことが確認され、2年ぶりとなった「こうのとり」の打ち上げは無事成功した。

「こうのとり」7号機/H-IIBロケット7号機打ち上げライブ中継の録画(提供:JAXA、以下同)

「こうのとり」7号機は数日間の飛行の後に国際宇宙ステーション(ISS)に接近し、ロボットアームでキャプチャ(把持)されてISSと結合する。キャプチャの様子は9月27日(木)20時25分から中継予定だ

「こうのとり」の搭載能力は約6.2tで、他国の補給船の2倍に相当する世界最大の補給能力を持つ無人宇宙船として、ISSへの物資輸送に欠くことのできない手段となっている。今回の7号機では、通常の物資などのほかに実験ラック4台、日本製のISS専用バッテリー6台を届ける。

また、小型カプセルの回収という、初の試みとなる技術実証実験も行う予定だ。このミッションでは、ISSで行われた実験のサンプルを小型回収カプセルに搭載し、これを「こうのとり」の与圧部の入り口に取り付けて地球に戻す。「こうのとり」は大気圏再突入時に燃え尽きるが、カプセルは地上からのコマンドで分離させられ、パラシュートで降下して海上に着水し回収される予定である。

小型回収カプセルの運用概念図
小型回収カプセルの運用概念図