古川さん、ISSへの出発は8月17日に決定

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古川聡さんたち国際宇宙ステーション長期滞在クルーが搭乗する宇宙船「クルードラゴン」7号機の打ち上げが、8月17日(木)に実施予定であることが発表された。

【2023年7月31日 JAXA 8月22日更新

国際宇宙ステーション(ISS)参加機関は、古川聡さんたちが搭乗するスペースX社の宇宙船「クルードラゴン」7号機(クルー7)の打ち上げ目標日時を日本時間8月17日(木)19時56分(米国東部夏時間同日6時56分)とすることで合意した。

8月2日追記:日時が8月21日(月)18時23分(日本時間)に変更されました。
8月22日追記:日時が8月25日(金)16時49分(日本時間)に変更されました。

クルー7のコマンダーはNASAのJasmin Moghbeli宇宙飛行士、パイロットはヨーロッパ宇宙機関(ESA)のAndreas Mogensen宇宙飛行士で、古川さんとロスコスモスのKonstantin Borisov宇宙飛行士は、ともにミッションスペシャリストとして宇宙船の飛行状況を監視する役割を担う。4人の国籍はそれぞれ米国、デンマーク、日本、ロシアである。4名以上が搭乗する宇宙船で乗員全員の国籍が異なるのは今回が初めてだ。

古川聡さん
7月26日の記者会見にオンラインで参加した古川聡さん(提供:JAXA)

4人はISS到着後、約半年間にわたって滞在する予定となっている。

古川さんは今回が12年ぶり2度目の宇宙飛行となる。また59歳での宇宙飛行は、今年3月までISSに滞在していた若田光一さんと並んで日本人最高齢だ。ISS長期滞在中には、「宇宙でしか見つけられない答えが、あるから」をキーメッセージに、今後の月探査などに向けた実証実験や、地上での生活や産業に還元できるような成果を目標として「きぼう」日本実験棟でのミッションに臨む。

古川さんは26日に行われた記者会見で、訓練が最終段階に入ってきたことを報告するとともに、「これまで積み重ねてきました訓練を活かして、着実にしっかりと大仕事をしていきたいと考えております」と意気込みを語った。

7月26日に行われた記者会見の録画「第一部 古川聡宇宙飛行士国際宇宙ステーション長期滞在に係る記者会見」(提供:JAXA)