「星取県」が移動プラネタリウム事業を開始

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「星取県」こと「鳥取県」が、今年度から移動プラネタリウム事業を開始した。県の星空環境推進室が移動プラネタリウムを整備し、県下の団体に貸し出すことで「星空の出前」を実現する。

【2019年10月23日 アストロアーツ】

「鳥取県では本物の星空を楽しむ機会を提供していますが、昼間や天候の悪い時には星空を見ることができません。そこで、天候や時間に関係なく星空を楽しんでもらうために、移動プラネタリウムを導入しました。これにより、より多くの方々に本物の星空に触れあうきっかけを作り、星空保全条例のもと、美しい星空を次世代に残していきたいと考えています」(星空環境推進室室長 米山真寿美さん)。

導入した移動プラネタリウムは直径5mのエアドームと、アストロアーツの移動式デジタルプラネタリウム「ステラドームモバイル」の組み合わせ。子供なら一度に30名ほどに投影を見てもらうことができる。貸し出し対象は団体で、プラネタリウム投影の経験者が必要など一定の条件を満たす必要がある。詳しくは鳥取県の星空環境推進室に問い合わせていただきたい。

大型台風で荒れる10月13日(日)、鳥取県の「大山青年の家」でこの移動プラネタリウムを使った投影が行われた。参加した子供たちはオート番組「あいりんの秋の星座解説」に目を輝かせて見入り、投影後には「面白かった」「ほんとの星が見たくなった」との声が聴かれた。投影を行った多賀利寛さん(山陰モバイルプラネタリウム代表)は「鳥取県にある150の学校に星空を届けていきたい。きれいな星空を残すためにも、星の魅力を伝えていきたい」と意欲を語っていた。

参加者 投影の様子
参加者と投影の様子。それぞれ画像クリックで表示拡大

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