ロゼッタのグランドフィナーレ、30日に彗星衝突

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2014年からチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の周回探査を続けてきた探査機「ロゼッタ」が、9月30日にグランドフィナーレを迎える。ロゼッタ最後のミッションは、彗星への衝突だ。

【2016年9月29日 ESA

2004年3月に打ち上げられたヨーロッパ宇宙機関の彗星探査機「ロゼッタ」は10年半の飛行の末、2014年8月に目標のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)に到着した。同年11月から2015年12月まで、彗星が活発に活動する様子を間近から観測し、彗星の表面やジェットを撮影したり、アミノ酸やリン、水の氷などの存在を発見したりしてきた。また、2014年11月には着陸機「フィラエ」を彗星へ投下し、フィラエは史上初めて彗星の核に着陸した探査機となった。

その後も続いていたミッションも明日9月30日で終わり、ロゼッタは彗星への制御衝突によってグランドフィナーレを迎える。大まかなタイムラインは以下のようになっている(すべて日本時間)。各種の情報や降下中の撮影画像がブログやツイッター、ライブストリーミングなどで発信される予定だ。

  • まず午前5時50分、彗星の上空約19kmで、ロゼッタは彗星衝突に向けたエンジン噴射を行う。
  • 午後5時には、エンジン噴射直後に撮影される画像をもとに、探査機の向きの微調整を目的とした最後のコマンドが送信される。
  • ロゼッタ経由の短いライブストリーミングがRosetta Grand Finaleなどで午後4時55分から5時5分まで公開され、同時に最終的な衝突時刻もホームページやブログ、ツイッターで発表される。
  • 現在のところ、彗星への衝突時間は午後7時40分と予想されているが、2分前後の修正があるかもしれないという。
    ただし、信号が地球に届くまでライムラグがあるため、ミッションの終了は実際の衝突から40分後(つまり午後8時20分ごろ)となる。

衝突寸前のロゼッタの想像図
彗星へ衝突寸前のロゼッタの想像図(提供:ESA/ATG medialab)

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