AstroArts Topics

太陽系

冥王星フライバイから2か月、ニューホライズンズから本格的にデータ送信開始

2015/09/14
7月14日に冥王星をフライバイした探査機「ニューホライズンズ」が取得した、膨大なデータの送信が本格的に始まった。新たなデータから作られた冥王星のクローズアップ画像も、約1か月半ぶりに公開されている。

金星を乾燥させたのは天体重爆撃かもしれない

2015/09/09
金星にはかつて地球の海水ほども表層水があったと考えられているが、現在はほとんどなくなっている。その行方は惑星科学の重要未解決問題の一つだが、惑星形成末期の金星で起こった激しい頻度の天体衝突「天体重爆撃」によって失われたという可能性が示された。

土星のA環は他の環より高密度で若い可能性

2015/09/04
探査機「カッシーニ」による土星の環の温度変化データとモデル計算の比較から、A環は他の環よりも密度が高く若い可能性が示された。

「あかり」が見た、「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3

2015/09/03
探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3を、赤外線天文衛星「あかり」でとらえていた画像が公開された。

ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69

2015/09/01
探査機「ニューホライズンズ」の次の探査目標天体として、冥王星よりさらに約16億km外側を公転しているカイパーベルト天体「2014 MU69」が選ばれる見通しとなった。

発見から330年、土星の衛星ディオネ

2015/08/25
8月17日、土星探査機「カッシーニ」が衛星「ディオネ」への5回目となるフライバイを行った。

「ひので」とIRISがとらえた太陽コロナ加熱メカニズムの観測的証拠

2015/08/24
日・米の太陽観測衛星「ひので」「IRIS」両機による共同観測とスーパーコンピュータ「アテルイ」による数値シミュレーションを組み合わせた研究から、太陽コロナ中で波のエネルギーが熱エネルギーへと変換される過程が世界で初めてとらえられた。コロナ加熱問題を解決する糸口となる過程で、問題の解明に弾みがつくと期待される。

木星や土星の核はゆっくり作られた小さな氷天体が集まってできた

2015/08/21
太陽系の2つの巨大ガス惑星、木星と土星の核は、ゆっくりと作られた数十cm程度の氷天体が集積してできたらしいことがコンピュータシミュレーションで示された。

土星のF環と羊飼い衛星の起源をシミュレーションで解明

2015/08/19
コンピュータシミュレーションにより、土星のF環とその羊飼い衛星「プロメテウス」「パンドラ」が、土星衛星の形成過程の最終段階で自然な副産物として形成されることが明らかにされた。

太陽に最接近したチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

2015/08/17
13日にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星が太陽に最接近した。探査機「ロゼッタ」が最接近数時間前に撮影した画像には、活発化した彗星の活動が鮮やかにとらえられている。半月前に観測された短時間のジェットのデータからは、彗星のコマや磁場の変化も明らかにされた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

探査機ロゼッタの彗星到着から1年

2015/08/07
探査機「ロゼッタ」がチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到着してから1年が経過した。迫力のある高解像度の彗星の画像撮影や着陸機「フィラエ」の投下などのミッションをこなしながら、今月13日にはいよいよ「彗星の近日点通過」という一大イベントを迎える。

ケレスの地図公開、謎の光点のあるクレーターにも正式名称

2015/08/06
探査機「ドーン」の観測データを元にして作られた、準惑星ケレスの高低差を表した地図が公開された。クレーターには農耕に関係する神々の名前が付けられている。

衛星テチス表面に、複数の謎の赤い筋

2015/07/31
探査機「カッシーニ」が撮影した画像から、土星の衛星テチスの表面にスプレーで描かれたような赤っぽい筋が発見された。

冥王星を流れる窒素の氷河、冥王星を覆うもや

2015/07/28
探査機「ニューホライズンズ」の冥王星最接近から早くも2週間が経過した。観測データはまだ数パーセントしか送信されてきていないものの、公開される画像やデータはどれも大きな驚きや新たな謎をもたらしてくれる。このたび公開されたのは窒素の氷河や大気中の「もや」の画像だ。

DSCOVRがとらえた美しい地球

2015/07/27
人工衛星「DSCOVR」が約150万kmの距離から撮影した、美しい地球の画像が公開された。

冥王星の低い山々、衛星ニクスとヒドラの高解像度画像

2015/07/24
冥王星のハート模様の南西部に新しく山々が発見された。衛星ニクスとヒドラを高解像度でとらえた画像も公開されている。

冥王星に広がる氷の平原

2015/07/21
冥王星の「ハート領域」に氷の平原が広がっている様子がとらえられた。氷原には溝で区切られたような不規則な地形などが見られる。冥王星の大気が地表から遠くまで達していることや、冥王星からプラズマの尾が伸びていることもわかった。

カロンの大きな山と、冥王星観測85年史

2015/07/17
冥王星最大の衛星カロンの地形を部分的にクローズアップした画像が公開された。通常とは異なる形状の大きな山がとくに目を引いて興味深い。また、1930年の発見から現在までに望遠鏡や探査機がとらえてきた冥王星の「見え方」の違いがわかるアニメーションも公開されている。

太陽風の玉突き事故で起こった大規模磁気嵐

2015/07/17
今年3月17日に発生した大規模な磁気嵐は、太陽から噴き出したコロナ質量放出が地球へ到達するまでに後方から高速太陽風の追い風を受け、さらに前方に渋滞していた低速太陽風が巻き込まれて「玉突き事故」のような状況が起こったことが原因と明らかにされた。

冥王星のクローズアップ画像公開、3500m級の氷山

2015/07/16
探査機「ニューホライズンズ」による冥王星のクローズアップ画像が公開された。最接近直前に撮影されたもので、3500m級の氷山が明瞭にとらえられている。また、衛星カロンの崖や谷、衛星ヒドラの画像なども公開された。