AstroArts Topics

有機物

太古の火星でホルムアルデヒドが有機物生成に寄与

2024/09/25
太古の火星大気中に存在するホルムアルデヒド内の炭素同位体比の変遷が大気進化モデルによって推定され、ホルムアルデヒドが火星有機物の起源であり、火星上で生命の材料となる分子が生成されていた可能性が示唆された。

リュウグウ試料から生命の材料分子を80種以上発見

2024/07/18
小惑星リュウグウの試料から、有機酸や窒素化合物など84種が同定された。リュウグウが水に満ちていた証拠となる分子や、生命の代謝にかかわる重要物質が含まれている。

初期火星の有機物は一酸化炭素から作られた

2024/05/17
火星ローバーが発見している火星の有機物は、太古の火星大気中で二酸化炭素が分解してできた一酸化炭素が起源であることが、炭素の同位体分析から明らかになった。

リュウグウ試料から2万種の有機分子、固体有機物を検出

2023/02/27
小惑星リュウグウの試料から、新たに約2万種類の有機分子や黒い固体有機物が見つかった。生物由来のアミノ酸に特有の左右構造の偏りは検出されなかった。

隕石の有機物が物語る過去の火星環境

2023/01/18
火星から飛来したと推定され、2011年にモロッコの砂漠に落下した「ティシント隕石」から多様な有機物が検出された。そこからは昔の火星における地質活動の様子が読み取れる。

星の周りで有機物に取り込まれる窒素と重水素

2023/01/10
若い大質量星の周りで、窒素が複雑な有機分子に取り込まれる過程の第一歩であるシアネートイオンが確認された。また、重水素が有機物に取り込まれる形で潜んでいることもわかった。

隕石のアミノ酸はガンマ線で作られた可能性

2022/12/14
アンモニアなどの単純な分子を含む水溶液にガンマ線を照射することでアミノ酸が作られるという実験結果が発表された。初期太陽系ではこのようにして生命の材料が作られたのかもしれない。

天体衝突による熱が小惑星表面で生命の材料を合成

2021/05/25
天体衝突により小惑星表面にクレーターが形成された後、周囲の温度上昇が水質変性や有機物合成を引き起こす可能性があることが、高速度衝突実験で示された。

リュウグウの6割は有機物かもしれない

2020/06/25
「はやぶさ2」が得たリュウグウの観測データに基づく計算から、リュウグウは60%以上が有機物で構成されているという結果が得られた。元は彗星の核だった可能性もある。

地球の水は星間分子雲の塵からできたのかもしれない

2020/05/19
星間物質を模した有機物の加熱実験で水が大量に生じるという結果が得られた。地球の水の起源が彗星や炭素質小惑星ではない可能性を示すものだ。

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エンケラドスの氷粒子から新たな有機物を検出

2019/10/08
探査機「カッシーニ」の観測で、土星の衛星エンケラドスから噴出する氷粒子にアミンや酢酸、アルデヒドなどの有機物が含まれていることが明らかになった。

エンケラドスで複雑な有機分子を検出

2018/07/03
探査機「カッシーニ」のデータから、土星の衛星エンケラドスで複雑な有機分子が生まれていることがわかった。エンケラドスにある地下海は生命に適した条件を備えているという説を支持する結果だ。

ケレスの有機物の起源

2017/10/23
探査機「ドーン」による観測データとシミュレーションにより、準惑星ケレスの有機物は外から運ばれてきたものではなく、ケレス固有のものである可能性が高いことが示された。

ケレスに有機物が存在する形跡

2017/02/21
準惑星ケレスの北半球にある「エルヌテト・クレーター」の内部や周辺などに、有機物が存在する形跡が見つかった。

100万歳の若い星に複雑な有機物を検出

2015/04/09
455光年彼方に位置する生まれたての星の周囲に、複雑な有機分子であるアセトニトリルが大量に発見された。生命誕生のカギとなる物質が太陽系以外でも普遍的に存在することを示す、重要な成果だ。