ISSの組み立てで、太陽電池パドルの収納完了せず
【2006年12月15日 NASA Space Shuttle News】
米国中部時間13日(日本時間14日)に行われたスペースシャトル ディスカバリー号(STS-116ミッション)の活動で、45回にわたり、P6トラスの太陽電池パドル(SAW)の収納に関するコマンドの送信が行われたが、大きなブラインドのような形をしたSAWは、半分しか収納されなかった。原因としてSAWを平らにたたむためのガイドワイヤーが引っかかったためと考えられている。
現在のSAWの状態でも、来週のディスカバリー号の分離は安全であり、また来年4月のソユーズ宇宙船飛行まで、国際宇宙ステーション(ISS)に支障はないと判断されている。
STS-116ミッションのクルーによる船外活動によって収納を行うか、または第14次長期滞在クルーの活動にこの作業を追加するかどうかについては、12月16日以降に決定されることになっている。P4トラスの太陽電池パドルは、幸い収納されなかったP6トラスとの間隔が十分にあったため、無事太陽を追尾して巨大な羽根車のように回転するようになり、数時間後には、電気系統の恒久的な冷却システム作動に向けた重要な起動作業が実施された。