アルマ望遠鏡、16台のアンテナが揃う

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【2011年8月4日 アルマ望遠鏡

7月28日、南米チリに建設中の国際望遠鏡プロジェクト「アルマ」の16台目のアンテナが設置された。設置された16台を用いた初期科学運用は今秋から開始される。


アルマの16台のパラボラアンテナ

まだ雪の残る山頂施設に並ぶ16台のパラボラアンテナ。クリックで拡大(撮影:小杉城治氏)

日本を含む東アジア・欧州・北米の国際協力のもと、南米チリ・アタカマ高原に建設が進むアルマ(ALMA)望遠鏡計画において、16台目の高精度パラボラアンテナが、7月28日(日本時間)現地に設置された。これで、今秋から開始される初期科学運用に必要な数のアンテナが揃った。

アルマ望遠鏡は、最終的には、2013年に66台の高精度パラボラアンテナでの観測を開始する予定となっている。完成時の4分の1の台数だが、日米欧が製造を分担し今回揃った16台のパラボラアンテナで、 ハワイにある米国のサブミリ波干渉計(SMA:世界最高精度のサブミリ波望遠鏡)を10倍以上上回る感度を達成できる。

人間の目には見えない電波(ミリ波・サブミリ波)で、銀河や惑星の誕生、宇宙の中での物質進化や地球生命の起源にまで迫る観測研究が、世界各国の研究者によってもうすぐ始まる。

〈参照〉

〈関連リンク〉

〈関連ニュース〉