ディープインパクトが軌道変更、新たな小天体探査も

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【2012年10月10日 NASA

2005年にテンペル彗星、2010年にはハートレー彗星を観測して大きな成果を挙げたNASAの探査機「ディープインパクト」が、さらなる新しい探査に向けて軌道変更を行った。


ディープインパクト

彗星探査機「ディープインパクト」(イラスト)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech)

NASAの彗星探査機「ディープインパクト」が、10月4日(日本時間5日未明)に軌道変更を実施し、飛行スピードを秒速2m速めた。新たな小天体探査の可能性を残すためのもので、地球近傍の小天体「2002GT」が探査目標の候補として検討されている。

2005年1月に打ち上げられたディープインパクトは、同年7月4日にインパクター(衝突機)をテンペル彗星(9P/Tempel)に衝突させ、衝突の様子をとらえることに成功した。銃弾を銃弾で打ち落とすほどの精度が求められたこのミッションは、科学研究においても技術の進歩においても革新的な成果を残した。

さらに2010年11月2日にはボーナスミッションとしてハートレー彗星(103P)のフライバイ観測を行い、氷の塊が吹雪のように舞っている彗星の様子を氷の塊1つ1つが見えるほど鮮明にとらえた。

予想以上の成果を見せてきたディープインパクトは現時点まで67億5000万kmの宇宙空間を飛行しており、まだまだ活躍が期待されている。


ディープインパクトの位置と航路

天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」では、「ディープインパクト」をはじめ「ボイジャー」「はやぶさ」など、主な探査機15機の設定日時における位置や航路を表示することができます。

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