AstroArts Topics

ヘッドライン

月と土星が接近

2016/04/25
5月22日の宵から23日の明け方、月齢16の丸い月と土星が接近して見える。右のほうには2つの赤い星、火星とアンタレスも並んでいる。

平成28年度の天文・宇宙分野の文部科学大臣表彰

2016/04/25
平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が発表され、天文・宇宙分野ではアルマ望遠鏡アンテナ開発チームが科学技術賞、国立天文台理論部の研究者が若手科学者賞を受賞するなどの表彰があった。

熊本地震における天文施設の被害状況について

2016/04/25
4月14日に発生した熊本地震で、天文施設では望遠鏡の転倒や一時休館といった被害が生じている。

若い恒星の集団中に、惑星質量の孤独な星

2016/04/21
若い恒星の集団「うみへび座TWアソシエーション」で、惑星質量の天体が発見された。どうやら、その正体は褐色矮星であるようだ。

「宇宙の星形成史を辿る」研究をクラウドファンディングで支援しよう

2016/04/20
徳島大学の古屋玲さんたちを中心とした研究チームがクラウドファンディングで寄付を募っている。星や惑星系形成における磁場の役割を解明するためにハワイの天文台でサブミリ波による観測を計画しており、そのための渡航費用を支援するというものだ。

16光年先の系外惑星の存在をシミュレーションで推測

2016/04/20
地球から16光年先にある「グリーゼ832」の周りに、すでに知られている2個の系外惑星に加えてもう1つ、地球のような惑星が存在している可能性がシミュレーションから示唆された。

アルマ望遠鏡の重力レンズ画像にゆがみを残した矮小銀河

2016/04/19
アルマ望遠鏡がとらえた重力レンズ銀河「SDP.81」の画像に、かすかなゆがみが隠されていた。そのゆがみを生じさせたのは、約40億光年彼方に潜む暗い矮小銀河のようだ。もし矮小天体の主成分がダークマターだとすれば、理論予測と観測結果の不一致を説明できるかもしれないという。

「ひとみ」姿勢異常の推定メカニズムを公表

2016/04/18
依然として状態が確認できない状況が続いているX線天文衛星「ひとみ」について、JAXAは15日に記者発表を行い、衛星の姿勢異常の発生から物体の分離に至るまでの有力な推定メカニズムを公表した。

身元も原因も不明、超高速連星を初めて発見

2016/04/15
天の川銀河から脱出できるほどの高速で移動している連星が見つかった。同様の速度を持つ、天の川銀河から遠ざかる単独の星は25個ほど知られているが、離れた連星が発見されたのは初めてのことだ。

「ケプラー」、緊急モードから復旧

2016/04/13
NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」が4月7日、緊急モードとなっていることが確認された。その後の状態が心配されたが、10日の朝には安定した状態に復旧した。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ファルコン9ロケット、打ち上げ後に洋上船への着陸に成功

2016/04/13
スペースX社のファルコン9ロケットの第一段が、打ち上げ後の洋上船への着陸に初めて成功した。ロケットの再利用に向け、非常に大きな成果だ。

小規模の銀河群に太陽の170億倍の超大質量ブラックホール

2016/04/12
最大級の質量を持つブラックホールは銀河が多数密集した銀河団に属する銀河に存在するものと考えられてきたが、銀河がそれほど多くは存在していない領域の銀河にも、太陽質量の170億倍ものブラックホールが見つかった。この種のブラックホールは、意外とありふれた存在なのかもしれない。

「あかつき」の軌道修正に成功、観測期間が2.5倍に

2016/04/11
4日に実施された探査機「あかつき」の軌道修正が成功したことが確認された。これにより、機体の耐久性によるものの、観測期間が約2000日と2倍以上に延びた。

「ひとみ」をすばる等で観測、通信は依然復旧せず

2016/04/11
通信異常状態に陥っているX線天文衛星「ひとみ」の状況について、JAXAは8日に記者発表を行った。現在「ひとみ」は約5秒に1回と高速回転しているとみられており、減速しないと通信復旧が難しい。しかし、異常発生後に短時間ながら電波を3回受信できたことから、衛星本体の一部機能が残存している可能性がある。国内外の多数の機関と協力し、衛星の状態の把握や通信復旧の試みが続けられている。

褐色矮星の軌道を観測し、質量を直接算出

2016/04/07
ケック望遠鏡による観測で、約61光年彼方の褐色矮星が検出された。年齢や組成だけでなく、これまでは理論モデルに頼っていた褐色矮星の質量も、軌道の観測から直接求められた。

ステラショット1.5アップデータのβ版公開、オートガイダーに対応

2016/04/07
天体撮影ソフト「ステラショット」にオートガイダーの制御機能を追加する「1.5アップデータ」の正式公開に先立って、同アップデータの「パブリックβ版」を公開いたしました。

太陽系近傍で2例目、赤色矮星を回る新たなスーパーアース

2016/04/06
探査機「ケプラー」のデータから、約170光年彼方の系外惑星「K2-28b」が発見された。K2-28bは地球の2.3倍の大きさをもつ「スーパーアース」で、太陽系の比較的近傍で発見された赤色矮星の周りを公転する「トランジット・スーパーアース」としては世界で2例目となる。

地球に似た軌道を持つ惑星の誕生現場を若い星の周りで初観測

2016/04/05
アルマ望遠鏡による観測で、若い星を取り巻く原始惑星系円盤において、中心から太陽・地球間に相当する距離のところに隙間が見つかった。この隙間は、地球とよく似た惑星、あるいはもう少し大きな「スーパーアース」が、まさに今生まれている現場かもしれない。

「あかつき」、4月中旬から金星を本格観測

2016/04/05
探査機「あかつき」は昨年12月に金星周回軌道に入り、その後は軌道修正や試験観測を行ってきた。今月中旬からの定常観測の開始を前に、観測期間を2倍以上延ばすことを目指した追加の軌道修正が4日に実施された。

過去10年間で5例目、木星で天体衝突とみられる閃光現象

2016/04/04
巨大な惑星である木星には、頻繁に小惑星などが衝突している。先月、過去10年間で5例目となる、木星への天体衝突によるものとみられる閃光現象がアマチュア天文家によってとらえられた。衝突した天体は、直径5mから20mほどの小惑星と考えられている。