AstroArts Topics

ヘッドライン

小惑星が運んできた月の水

2016/06/01
アポロ計画で月から地球に持ち帰られたサンプルの分析や探査機の観測で、月に水が存在していることが明らかになっているが、最新の研究によると、月の水の大部分は小惑星がもたらしたものだと考えられるという。

【レポート】「オートガイド撮影入門」と「デジタルカメラ 月撮影入門」の講習会を開催

2016/05/31
5月28日(土)、東京・池袋の池袋コミュニティ・カレッジで天文講習会「ステラショットで始めるオートガイド撮影入門」と「デジタルカメラ月撮影入門(後編)」が開催されました。次回は6月25日(土)に「都市星景写真入門」と「星空写真入門 中級編」の講座を行います。

1ピクセルあたり80m、史上最高解像度の冥王星画像

2016/05/31
探査機「ニューホライズンズ」がとらえた、これまでで最も詳細な冥王星の画像が公開された。窒素の氷で覆われた平原や不規則な形をした山脈、無数の穴の空いた地形などが見られ、それらの形成プロセスなどを研究するうえで大きな助けとなりそうだ。

チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星にアミノ酸やリンを検出

2016/05/30
探査機「ロゼッタ」の観測により、アミノ酸の一種であるグリシンがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に見つかった。彗星にグリシンが検出されたのは初めてのことで、彗星などの小天体によって生命の素となる物質が地球へ運ばれた可能性を示す探査結果だ。

星の形成を妨げる超大質量ブラックホールからの風

2016/05/26
星形成が行われておらず中心部の超大質量ブラックホールから時おり風が吹き出すという特徴を持つ、「レッドガイザー」と呼ばれるタイプの銀河の観測から、星形成を妨げる原因となる銀河中でのガスの加熱が超大質量ブラックホールからの風によって引き起こされていることが明らかになった。

JAXA、「ひとみ」の異常事象報告書などを文部科学省へ提出

2016/05/26
JAXAは5月24日に開催された「宇宙開発利用部会X線天文衛星「ひとみ」の異常事象に関する小委員会」において、「ひとみ」の異常事象報告書などを提出し、一連の報告を行った。

約100万歳の若い星の周囲で惑星形成の新証拠

2016/05/25
アルマ望遠鏡の観測データの解析から、100万歳と若い星の周囲のガス円盤に二重の溝が見つかった。すでに知られていた塵の分布に見られる溝と同じ位置に存在しており、ここで惑星形成が起こっているという強い証拠となる結果である。惑星形成には数千万年はかかるとしてきた従来の説を再考する必要があるかもしれない。

HSTがとらえた火星の最新画像と、火星の津波や高層雲に関する研究成果

2016/05/25
5月31日の地球への最接近を前に見ごろを迎えている火星を、ハッブル宇宙望遠鏡が鮮明にとらえた。また、34億年前の火星に巨大隕石が2度衝突し大津波が引き起こされた可能性を指摘する研究成果や、火星上空に突然現れる高層雲は宇宙天気の変化と関係があるかもしれないという研究成果も発表された。

フレーム切手「美ら星の島、八重山諸島 石垣島天文台からの贈り物」発売

2016/05/24
日本郵便沖縄支社で5月20日、石垣島天文台のフレーム切手が発売された。南十字星や、天文台の上空に伸びる天の川の中を飛ぶ流れ星など、天体、星空をテーマにした10枚がセットになっている。

複数の惑星を持つ星に不思議な形の塵円盤

2016/05/23
複数の惑星を持つ恒星の周りに広がる塵円盤をアルマ望遠鏡が高解像度で観測し、その不思議な形が明らかにされた。惑星の軌道が長期間を経て大きく変わったか、未知の惑星が隠れていることを示唆する結果である。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

【訃報】長谷川一郎 東亜天文学会元会長

2016/05/23
彗星・小惑星といった太陽系小天体の軌道計算や天体力学、古代天文史の研究者で理学博士の長谷川一郎さんが、5月1日に88歳で永眠されました。

国際宇宙ステーションが地球10万周

2016/05/19
1998年に建設が開始され2011年に完成した国際宇宙ステーションが5月16日、地球周回10万回を迎えた。

銀河群観測の画像に偶然写り込んだチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星

2016/05/18
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラHSCが、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の姿を「偶然」とらえた画像が公開された。

ISSで起こる電子の集中豪雨

2016/05/18
国際宇宙ステーションに設置された観測装置CALETによるデータから、ISSが磁気緯度の高い地域を通過する際、数分間にわたり大量の放射線電子が降り注ぐ「電子の集中豪雨」が起こっていることが初めて明らかになった。「オーロラのさざ波」を感じて大気に落とされたバンアレン帯の電子だと考えられている。

銀河の星形成活動制御メカニズム、110億年前と現在で異なる可能性

2016/05/18
遠方の銀河に含まれる重元素量と星形成活動の強さの関係を観測調査したところ、重元素量が星形成の強度に関係しないことが示された。これまで近傍の宇宙で知られていた関係とは異なる結果であり、銀河における星形成の理論に新たな疑問を投げかけるものである。

無名の太陽系天体としては最大、太陽系外縁天体2007 OR10

2016/05/17
探査衛星「ケプラー」と赤外線天文衛星「ハーシェル」の観測データから、太陽系外縁天体2007 OR10の大きさが約1500kmと計測され、まだ名前のついていない太陽系内天体としては最大であることが明らかになった。

イオの周囲に見られるプラズマトーラスの加熱

2016/05/16
惑星観測用宇宙望遠鏡「ひさき」が、木星の衛星「イオ」の大気から宇宙空間に放出されてプラズマ状態となったガスを観測し、とくにイオの周りでプラズマが非常に高温となっていることを明らかにした。プラズマ加熱のメカニズムを解明する手がかりになると期待される。

ケプラー発見の天体1284個を新たに系外惑星と確認

2016/05/13
系外惑星探査衛星「ケプラー」がこれまでに発見してきた惑星候補のうち、新たに1284個が系外惑星であると確認された。ハビタブルゾーンに位置するものも9個含まれている。

太陽観測衛星「ひので」「SDO」がとらえた水星の太陽面通過

2016/05/12
5月9日に水星の太陽面通過が起こった。日本では夜間の現象で見られなかったが、アメリカやヨーロッパで観測されたほか、太陽観測衛星「ひので」や「SDO」も軌道上からこの現象をとらえた。

130億光年彼方の銀河の分布図を作成、大規模構造の成長速度の測定に成功

2016/05/12
すばる望遠鏡を用いた銀河サーベイ「FastSound」により、130億光年もの遠距離にある約3000個の銀河までの距離に基づく宇宙3次元地図が作られた。地図中で銀河の運動を詳しく調べることで、大規模構造が成長していく速度が初めて測定され、遠方宇宙でも構造形成速度が一般相対性理論の予想と一致することが確かめられた。