「はやぶさ2」が2026年フライバイの小惑星を地上から観測

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JAXA美星スペースガードセンターで実施された地上観測で、探査機「はやぶさ2」が2026年にフライバイする予定の小惑星2001 CC21の姿がとらえられた。

【2022年2月28日 JAXA

小惑星リュウグウのサンプルを地球へ送り届けるという目的を達成した探査機「はやぶさ2」は、拡張ミッションとして2031年に小惑星1998 KY26を訪れる予定だが、途中の2026年には小惑星2001 CC21(小惑星番号98943)をフライバイする計画となっている。

日本スペースガード協会は日本宇宙フォーラムと協力し、岡山県・JAXA美星スペースガードセンターの口径1m望遠鏡で2001 CC21をとらえることに成功した。

小惑星2001 CC21
JAXA美星スペースガードセンターで撮影された小惑星2001 CC21(赤い四角の中)。2月1日午前5時14分から45分に撮像した画像(各露出時間2分)を動画にしたもの。明るさはおよそ18.4等級(提供:JAXA、撮像:JSF/JSGA/リリース元の動画をアニメーションgifに変換して掲載)

2001 CC21は観測例があまりなく、形状モデルもまだできていない。今回のような観測を重ねることで小惑星の形状や自転周期などの情報精度が向上し、「はやぶさ2」フライバイ探査の支援ともなる。2023年1月から2月にかけて16等級まで明るくなり、やや大きめの天体望遠鏡を使うとアマチュアでも観測できるかもしれない。

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