「はやぶさ2♯」の目標天体2001 CC21命名キャンペーン

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探査機「はやぶさ2」が2026年7月にフライバイ予定の小惑星「2001 CC21」の名称を募集するキャンペーンが始まっている。締め切りは2024年5月9日。

【2023年12月13日 JAXA

日本の探査機「はやぶさ2」は、2020年12月に小惑星リュウグウのサンプルを地球に届けた後、拡張ミッション「はやぶさ2♯」をスタートした。このミッションでは、2026年7月に小惑星(98943) 2001 CC21に接近し、秒速5km(時速1万8000km)という超高速ですれ違いながらフライバイ探査を行う。これまでの研究から、2001 CC21大きさや組成が「はやぶさ」初号機が訪れた小惑星イトカワと似ていることが明らかになっている。

探査機と小惑星2001 CC21の位置
「はやぶさ2拡張ミッション」のトップページのキャプチャ―(12月10日時点)。探査機(ピンク)、小惑星2001 CC21(水色)と、2031年に探査予定の小惑星1998 KY26(灰色)、地球(緑)および太陽(薄オレンジ)の位置が表示されている(提供:JAXA)

2001 CC21は2001年3月にアメリカのLINEAR(LIncoln Near-Earth Asteroid Research)チームによって発見された天体で、同チームに名称の提案権がある。このたび、JAXAのはやぶさ2拡張ミッションチームはLINEARチームから2001 CC21の名称を日本側で決める許可を得て、一般からの名称募集を開始した(ちなみに「はやぶさ」が探査したイトカワおよび「はやぶさ2」が探査したリュウグウも、LINEARチームが発見したうえで日本での命名を許可してくれたものだ)。

名称はアルファベットで16文字以下で、既存の天体と紛らわしいものや企業名は不可といった国際天文学連合の小惑星命名の規則に従う必要がある。命名規則の詳細や名前を考える上で参考となる情報はキャンペーンページを参照のこと。

2024年の夏ごろまでに名称を選定後、LINEARチームから国際天文学連合に提案される。最終的に選ばれた名称の応募者には記念品が贈呈される。

キャンペーンのイラスト
小惑星探査機「はやぶさ2」のXに投稿されたキャンペーンのイメージイラスト(提供:小惑星探査機「はやぶさ2」X

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