日本の「SORATO」、3月打ち上げが困難に

このエントリーをはてなブックマークに追加
無人月面探査の国際レースに参加している日本のチーム「HAKUTO」は、探査ローバー「SORATO」の相乗り先であるインド企業と現地宇宙機関との調整がつかないためレースの期限内の打ち上げが困難になったと発表した。チームでは引き続きあらゆる可能性を模索し、日本初の民間月面探査の実現を目指す意向だ。

【2018年1月12日 HAKUTO

「Google Lunar XPRIZE」は、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信するというミッションの達成を目指す国際宇宙開発レースで、日本からは唯一「HAKUTO」チームが参加している。

HAKUTOの月面探査ローバー「SORATO」は、インドの企業「TeamIndus」の月着陸船との相乗りでインド宇宙研究機関(ISRO)のロケットで打ち上げを行う計画となっている。TeamIndusの拠点であるバンガロールへの輸送も完了しているが、TeamIndusとISROとの間で打ち上げの調整がつかず、現時点でレースの期限である今年3月31日までの打ち上げが困難であることが確認された。

HAKUTOでは引き続きあらゆる可能性を模索し、日本初の民間月面探査の実現を目指す意向を示している。

月面探査ローバー「SORATO」
月面探査ローバー「SORATO」(提供:HAKUTO)

〈参照〉

〈関連リンク〉