星出さんが2020年にISS長期滞在 船長任務も

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JAXA宇宙飛行士の星出彰彦さんが、2020年に国際宇宙ステーションに長期滞在することが決定した。ミッション終盤にはISS船長として搭乗員の指揮をとる。

【2017年3月2日 JAXA

JAXA宇宙飛行士の星出彰彦さんが、2020年5月ごろから約半年間、第64次/第65次長期滞在の搭乗員として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在することが決定した。滞在中はフライトエンジニアとしてISSの各施設の維持・保全などに従事し、終盤の約2か月間はISS船長(コマンダー)として搭乗員達のリーダーも務める。日本人がISS船長の任務につくのは2014年の若田光一さん以来2人目だ。

船外活動訓練に備える星出さん
NASAジョンソン宇宙センターの無重量環境訓練施設にて、船外活動訓練に備える星出さん(2017年11月18日撮影)(提供:JAXA/NASA)

東京都出身の星出さんは1999年にJAXA宇宙飛行士候補者として選抜されたのち、2008年にスペースシャトルによる「きぼう」日本実験棟の打ち上げミッション(3便のうち2便目)に搭乗した。2012年には第32次/第33次長期滞在搭乗員のフライトエンジニアとしてISSに124日間滞在している。

第64次/第65次長期滞在について星出さんは、「搭乗予定の2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中のアスリートが一堂に会して記録に挑戦します。私も、これまでの2回の宇宙飛行の経験を踏まえ、ISS船長としてクルーおよび世界中の関係者とスクラムを組んで、果てしなき宇宙へ挑戦したいと思います」と抱負を述べている。

星出さんにとって3度目のミッションとなるISS長期滞在に向けての訓練は、今年秋ごろから始まる予定だ。

《JAXA理事長 奥村直樹さん談話より抜粋》

星出宇宙飛行士は、2008年にスペースシャトルによる『きぼう』日本実験棟の打ち上げフライトに参加し、『きぼう』船内実験室とロボットアームをISSへ取り付け、起動させる任務を実施しました。また、2012年のISS第32次/第33次長期滞在においても船外活動等を実施しました。そのほか2014年には、NASA極限環境ミッション運用訓練のコマンダーとして、多国籍の宇宙飛行士からなるチームを指揮しました。それらの任務や訓練や業務成果がJAXA内及びISS計画参加機関から高く評価された結果として、ISS船長への就任が決定したことを皆様にご報告できることを非常に喜ばしく思っております。