AstroArts Topics

M87

M87のジェットから強力なガンマ線フレアを検出

2024/12/19
楕円銀河M87の中心部で2018年にガンマ線フレアが検出された。銀河中心の超大質量ブラックホールが活動期を迎えたものとみられ、超高エネルギー電磁放射のメカニズムの解明などが進展することが期待される。

初撮影から1年後のM87ブラックホールの姿

2024/01/24
2017年に初めて撮影された楕円銀河M87の超大質量ブラックホールが2018年に再び撮影された。リング構造の最も明るい部分の位置が約30度異なっており、ブラックホール周辺の物質が乱流状に振る舞っていることがうかがえる。

ジェットの周期的歳差運動が裏付けた、銀河中心ブラックホールの自転

2023/10/02
おとめ座の銀河M87の中心から噴き出すジェットを約20年にわたり観測したところ、その噴出方向が周期的に変化していることが明らかになった。銀河中心の超大質量ブラックホールの自転に起因するものとみられる。

プラズマの放射冷却で探るM87ジェットの磁場強度

2023/06/12
日韓合同VLBI観測網が、銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールが発するジェットを複数の周波数帯で観測し、ジェット中の磁場強度の推定に成功した。

超大質量ブラックホールの降着円盤とジェットの同時撮影に成功

2023/05/01
ブラックホールの影がとらえられたことで知られる銀河M87の中心核で、新たにこのブラックホールを取り巻く降着円盤、および噴出するジェットの根元が撮影された。

M87ブラックホールのジェットがゆるやかに加速する仕組み

2022/12/06
楕円銀河M87の超大質量ブラックホールから噴出するジェットは、ブラックホールから離れた位置で加速が始まるが、これは磁気圏の回転の遅さで説明できるというシナリオが提唱された。

M87のブラックホールシャドウ、見えてなかった可能性

2022/07/05
2019年に発表された、楕円銀河M87中心部の超大質量ブラックホールによる影の画像は、解析の産物であり実際には見えていない構造だと指摘する研究結果が発表された。

ブラックホールシャドウの画像から重力理論を初検証

2021/05/27
楕円銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影の大きさは、一般相対性理論で見事に説明できる一方、他の重力理論でも当てはまる可能性があることが示された。

電波からガンマ線まで、空前の多波長観測でM87のブラックホールジェットを撮影

2021/04/19
2017年4月に史上初めて超大質量ブラックホールの影が撮影されたころ、19の望遠鏡や観測網が、複数の波長の眼で同じブラックホールの周辺を撮影していた。

M87ブラックホール周辺の偏光から磁場の様子をとらえた

2021/03/31
2019年に発表されたEHTによるブラックホールシャドウの観測から、ブラックホールを取り巻く光の偏光と磁場の様子が初めて明らかになった。

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超大質量ブラックホールの影は揺らいでいた

2020/09/30
2017年に初めて撮像された銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影について、過去の観測からその姿を再現したところ、影を囲むリングが揺らいでいることがわかった。

次第に加速する、M87から噴出するジェット

2020/03/09
楕円銀河M87の中心の超大質量ブラックホール近傍から噴出するジェットが加速する様子が、超高解像度の電波観測により明らかにされた。

光速の99%以上、M87のブラックホールからのジェット

2020/01/09
巨大楕円銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットがX線で観測され、噴出する粒子の運動速度が光速の99%以上であることが確かめられた。ジェットの見かけ上の速度は、最大で光速を約6倍も超えている。

史上初、ブラックホールの撮影に成功!

2019/04/11
ハワイや南米、南極などに設置された電波望遠鏡が協力する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」が、5500万光年彼方の銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールを撮影することに成功した。ブラックホールが直接撮影された史上初の快挙だ。

巨大楕円銀河から吹き出す高速ジェットの運動

2017/07/11
日韓合同VLBI観測網「KaVA」が6か月にわたる観測から、巨大楕円銀河M87の中心から噴き出すジェットが加速している様子をとらえた。

超大質量ブラックホールの重力を振り切る「超光速噴出流」

2016/03/16
活動銀河M87の中心に存在する超大質量ブラックホールから噴出するジェットの運動を、日韓合同VLBI観測網を用いて高い頻度で観測し、ジェットの速度が見かけ上光速を超える「超光速運動」をブラックホールから噴出後わずか5光年に満たないところで検出することに成功した。

数十億年かけて渦巻銀河を飲み込んだ巨大楕円銀河M87

2015/07/01
ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡(VLT)による観測で、おとめ座の巨大楕円銀河M87が中規模の渦巻銀河を飲み込んでいた痕跡が見つかった。手がかりを与えてくれたのは、M87に存在する惑星状星雲だ。