彗星探査機「ディープインパクト」が通信途絶

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【2013年9月18日 NASA

テンペル彗星へのインパクター衝突探査など多くの成果を挙げてきたNASAの探査機「ディープインパクト」との通信が、8月から途絶えたままとなっている。


ディープインパクト

通信復旧が試みられるディープインパクト(イラスト図)(提供:NASA/JPL-Caltech)

NASAの彗星探査機「ディープインパクト」が、8月8日の交信を最後に通信不能となっている。ソフトウェアの異常により探査機のコンピューターが再起動を繰り返す状態になっているとみられており、その場合には機体の姿勢制御のためのコマンドが出せないため、通信アンテナを地球に向けるのが難しくなる。さらに太陽電池パネルの向きも保てないとなると、電力確保も危うい。

地上管制チームは現在、探査機との通信復活を目指してコマンドを送信し続けている。

2005年1月に打ち上げられたディープインパクトは、同年7月4日にテンペル彗星(9P/Tempel)に子機を衝突させて飛び散る物質やその痕を観測した。その後も2010年のハートレー彗星(103P/Hartley)の接近観測など多くの成果を挙げ、これまでの総飛行距離はおよそ76億kmにも及ぶ。

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