宇宙ステーション補給船シグナス、商業輸送1号機がISSに到着
【2014年1月15日 JAXA (1)/(2)/オービタル・サイエンシズ社/NASA】
12日夜、宇宙ステーション補給船「シグナス」が、若田光一宇宙飛行士が操作するロボットアームにより国際宇宙ステーションに結合された。同船は、昨年9月の試験機成功を受けての初の商業輸送機となる。
米オービタル・サイエンシズ社(OSC)の無人補給船「シグナス」(Orb-1)は、1月10日(日本時間。以下同)に同社のアンタレスロケットにより打ち上げられた。この打ち上げは、8日午前3時頃に発生した最大級(X1.2)の太陽フレアにより1日延期となっていたものである。
2日間の飛行の後、国際宇宙ステーション(ISS)に接近したシグナスはISSのロボットアームで把持され、12日午後10時5分にISSの第2結合部「ハーモニー」に取り付けられた。結合の際は、ISSに長期滞在中の若田光一さんがロボットアームを操作した。
シグナスは、OSC社がNASAとの契約に基づいて開発した無人輸送機で、打ち上げからミッション終了までの運用も同社が請け負う。超小型衛星などを運ぶ今回のミッションは、2013年9月の試験機成功を受けての初の商業輸送となる。民間企業による宇宙ステーション補給機としては、米SpaceX社の「ドラゴン」に続くものだ。
なおISSについては、2024年以降まで運用延長する方針が8日にNASAから発表されている。