紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

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☄ 紫金山・アトラス彗星はどこに見える?

10月中旬以降は夕方から宵の西の空

10月の彗星の位置
10月中旬以降の、背景の星座に対する彗星の位置
10月の彗星の方位と高度
10月中旬以降の、日の入り60分後の彗星の方位と高度。

10月中旬以降の紫金山・アトラス彗星は、日の入り後の西の空に見えます。日の入り60分後の高度は15日に約15度、21日には約30度とぐんぐん上がっていくので、高さの点では見やすくなります。20日ごろからは月明かりの影響がなくなるという点でも有利です(ただし、彗星そのものはどんどん暗くなっていきます)。

明るさは3等前後?

紫金山・アトラス彗星の光度は、3等から徐々に暗くなっていく、と予想されています。尾の長さを含めてどのようになるかは不確実性が大きいので、ぜひ実際に観察して確かめましょう。肉眼では見えなくても、双眼鏡を使えば長期間にわたって追いかけることができます。また、撮影対象としてはもっと長く楽しめるでしょう。

赤道座標の星図
10月中旬以降の、赤道座標の星図。予想等級(日付横のカッコ内の数値)は10月下旬時点のデータに基づく。

ソフトやスマホアプリで見え方を調べる

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では彗星の日々の移動の様子や明るさの予想などを調べられます。

また、モバイルアプリ「星空ナビ」(iOS/Andoroid用)や「iステラ」(iOS用)/「スマートステラ」(Andoroid用)は、空にスマートフォンをかざすと彗星が見える方向までナビゲーションしてくれます。

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iOS/Android用
「星空ナビ」
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iPhone/iPod touch用
「iステラ」
星ナビ2024年10月号

この特集コンテンツは月刊「星ナビ」2024年4月号付録の小冊子、および10月号(20ページ特集)の内容を再構成したものです。誌面では各コンテンツについてさらに詳しく解説しているほか、彗星の特徴や科学的興味の紹介、他の星図なども掲載しています。

11月号でも詳しい星図や見え方を解説しています。
星ナビ2024年11月号