紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)

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☄ ステラショットで彗星を拡大撮影

「ステラショット」でカメラと赤道儀を制御

天体の自動導入と撮影が一つのソフトでできる「ステラショット3」を使うと、彗星の撮影が楽になります。薄明中や低空で彗星が確認しにくい場合でも、ソフトに任せておけばO.K.です。撮影中は双眼鏡での観望や広角での彗星星景を楽しみましょう。

撮影の準備:機材のセッティング、接続、ピント合わせ等

望遠鏡やカメラの設定
  • ステラショットをインストールしたパソコンと赤道儀やカメラ等は通常はケーブルで接続しますが、「GearBox」を使用すると無線制御が可能です。
  • [望遠鏡]や[カメラ]のパネルで、機種を選んだりレンズの焦点距離を設定したりします。
  • ピント合わせは「ライブビュー」画面で行います。
    電動フォーカサーを使って「オートフォーカス」画面からピント合わせを行うこともできます。

撮影の準備:星図の設定

表示設定
画像は紫金山彗星(62P)の例。
  • 撮影のターゲットに応じて星図の表示を設定しておくと便利です。
    彗星の撮影であれば、彗星の名称や尾だけでなく、星雲・星団のマークや番号等も表示しておくとランデブー撮影の構図検討等に役立ちます。

撮影しよう!

導入補正
  • 仮撮影を行って、「再生」画面で画像を確認します。
    彗星が中央にない場合、[導入補正]ボタンから[導入した天体を中央]を選ぶと写野の中央に再導入されます。
    尾まで含めて収まりの良い構図にしたいときには[クリックした位置を中央]を選び、構図を調整してください。
  • 構図が決まったら[カメラ]パネルで露出時間やISO感度、撮影枚数を設定し、本撮影をスタートしましょう。

みんなで観測!「ライブスタック」

ライブスタック
紫金山彗星(62P)の撮影例(フィルター使用)。9等級だったが、ライブスタックによって市街地でもボンヤリとした像が浮かび上がった。
  • 「ライブスタック」画面では、短い時間で撮影した複数の画像をその場で重ねて見ることができます。
    枚数を増やすとノイズが減り、彗星像が見やすくなります。
  • 大きな画面に出力して「電視観望」するのも楽しいでしょう。

「ステラショット3」を使うと、

※機能や仕様について、詳しくは製品ページをご覧ください。試用版もあります。

星ナビ2024年10月号

この特集コンテンツは月刊「星ナビ」2024年4月号付録の小冊子、および10月号(20ページ特集)の内容を再構成したものです。誌面では各コンテンツについてさらに詳しく解説しているほか、彗星の特徴や科学的興味の紹介、他の星図なども掲載しています。

11月号でも詳しい星図や見え方を解説しています。
星ナビ2024年11月号