2007年 1月

東から南にかけての空で、冬の星座が見ごろを迎えている。先導するのは、天頂で輝くプレアデス星団(すばる)が印象的なおうし座と、北東の空に輝く1等星カペラが目じるしのぎょしゃ座だ。午後9時ごろになれば、冬の大三角形が高く昇っているだろう。少し遅れて、しし座に位置する土星も東から登場する。

今年の最初の天文現象は、やはり4日のしぶんぎ座流星群。ただし、満月過ぎの月に邪魔されるなど、条件はよくない。このほかには、月による惑星や恒星の食が多い。残念ながら、7日の土星食は北海道北部だけでしか見られず、22日の天王星食は昼間の現象だ。とはいえ、月と惑星が接近しているようすもじゅうぶん見ものになるはずだ。双眼鏡で観察したい。

今月の星空1月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星1月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -1.0 -1.0 -1.0
視直径 4.7" 4.8" 5.3"
星座 いて やぎ やぎ
現象
  • 7日 外合
  • 26日 海王星に最接近

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -3.9 -3.9 -3.9
視直径 10.4" 10.6" 10.8"
星座 やぎ やぎ やぎ
現象
  • 19日 海王星に最接近

火星

上旬 下旬
等級 1.5 1.4
視直径 4.0" 4.1"
星座 へびつかい いて
現象

木星

上旬 下旬
等級 -1.8 -1.9
視直径 32.1" 33.3"
星座 へびつかい へびつかい
現象

土星

上旬 下旬
等級 0.2 0.2
視直径 19.7" 20.1"
星座 しし しし
現象

天王星・海王星・冥王星

天王星(中旬) 海王星(中旬) 冥王星(中旬)
等級 5.9 8.0 14.0
視直径 3.4" 2.2" 0.1"
星座 みずがめ やぎ いて
現象