2007年 8月

東の空で3つの1等星、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んだ「夏の大三角」が高く昇っている。夏休みを利用して空の暗いところへ出かければ、その中を通る天の川を見ることができるだろう。天の川を南にたどれば、「南斗六星」が目印のいて座と、S字形のさそり座にたどりつく。

今月は月のめぐり合わせがよい。12日から13日にかけてペルセウス座流星群が極大をむかえるが、13日が新月なので最高の条件で観察できる。一方、28日の満月は、地球の影に隠されながら昇ってくる。そのまま月が完全に影に隠されるようすは、全国で見ることができる。およそ3年ぶりの皆既月食だ。

「最大の惑星」木星が、さそり座の1等星アンタレスのすぐそばで圧倒的な明るさで輝いている。「最遠の惑星」海王星が、14日にやぎ座で衝となるが、こちらは肉眼では見ることができない。この機会に双眼鏡や望遠鏡で探してみよう。29日に衝となる小惑星パラスや、31日に木星と大接近する小惑星ベスタも、望遠鏡で挑戦したいところだ。

今月の星空8月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星8月

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -1.3 -2.1 -1.0
視直径 5.5" 5.0" 4.9"
星座 かに しし しし
現象
  • 15日 外合
  • 18日 土星に最接近

金星

上旬 中旬 下旬
等級 -4.4 -4.2 -4.2
視直径 53.2" 57.6" 56.6"
星座 ろくぶんぎ ろくぶんぎ かに
現象
  • 16日 内合

火星

上旬 下旬
等級 0.5 0.3
視直径 7.2" 7.9"
星座 おうし おうし
現象

木星

上旬 下旬
等級 -2.3 -2.2
視直径 41.4" 39.0"
星座 へびつかい へびつかい
現象

土星

上旬 下旬
等級 0.8 0.8
視直径 16.2" 16.2"
星座 しし しし
現象
  • 18日 水星に最接近
  • 22日 合

天王星・海王星・冥王星

天王星(中旬) 海王星(中旬) 冥王星(中旬)
等級 5.7 7.8 13.9
視直径 3.7" 2.3" 0.1"
星座 みずがめ やぎ いて
現象