2007年
地上では冬の寒さが春の陽気に取って代わられたが、夜空でも冬の星座は宵のうちに沈んでしまい、そろそろ見納めだ。それでも金星が通るおかげで、多くの人が冬の星座に目を向けるだろう。12日には金星とプレアデス星団(すばる)が並び、20日には三日月と金星が並ぶ。
天頂付近に注目すると、逆「?」形をしたしし座の頭と土星が並んでいる。しし座のしっぽにあたる2等星デネボラ、うしかい座の1等星アルクトゥールス、おとめ座の1等星スピカをつなぐと「春の大三角」。一方、北の空に見えるおおぐま座のしっぽを伸ばすと「春の大曲線」だ。冬と違って明るい星が少ない分、スケールの大きな春の星座をのんびりたどってみよう。
14日は細い月による火星食。残念なことに昼間の現象だが、望遠鏡ならじゅうぶん観測可能である。直後の15日未明には、超低空で天王星食(出現のみ)。22日から23日の晩に極大を迎えること座流星群は、例年1時間あたり10個の出現だが、まれに突発することがあるので要注意。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.1 | -0.5 | -1.2 |
視直径 | 6.1" | 5.5" | 5.1" |
星座 | みずがめ | くじら | うお |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.0 | -4.1 | -4.1 |
視直径 | 13.9" | 14.8" | 15.7" |
星座 | おひつじ | おうし | おうし |
現象 |
火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.1 | 1.0 |
視直径 | 4.9" | 5.2" |
星座 | みずがめ | みずがめ |
現象 |
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木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.3 | -2.4 |
視直径 | 40.7" | 43.1" |
星座 | へびつかい | へびつかい |
現象 |
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土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.3 | 0.4 |
視直径 | 19.2" | 18.6" |
星座 | しし | しし |
現象 |
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天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 7.9 | 13.9 |
視直径 | 3.4" | 2.2" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | いて |
現象 |
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