2007年
日が沈むと同時に、東の空に冬の星座が現れる。1等星ベテルギウスとリゲルや2等星の三ツ星などを含むオリオン座、全天一明るい恒星シリウスが輝くおおいぬ座はとくに見つけやすい。ベテルギウス、シリウスとこいぬ座の1等星プロキオンを結んだのが「冬の大三角」。リゲル、シリウス、プロキオンにふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランを加えれば1等星だけの「冬の大六角形」となる。
冬の1等星に負けない存在感を見せているのが、11日に衝を迎える土星だ。しし座の1等星レグルスと並んで、宵のうちは東の空、真夜中には南の空高く輝く。
一方、日没直後の西の空では金星が高度を上げている。宵の短い間しか見えないが、マイナス3.9等なのでとてもよく目立つ。8日には東方最大離角となる水星と、19日には細い月とそれぞれ接近する。さらに、南西の空に目を向けるとくじら座が沈もうとしている。その心臓部にある赤い星、ミラにも注目してみよう。ミラは11か月周期の変光星で、暗いときは約10等だが、今月末に極大を迎え最大で2等級になる。
図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -0.7 | 1.3 | 4.9 |
視直径 | 6.6" | 8.9" | 10.6" |
星座 | みずがめ | みずがめ | みずがめ |
現象 |
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金星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -3.9 | -3.9 | -3.9 |
視直径 | 11.1" | 11.4" | 11.8" |
星座 | みずがめ | みずがめ | うお |
現象 |
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火星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 1.4 | 1.3 |
視直径 | 4.2" | 4.4" |
星座 | いて | いて |
現象 |
木星
上旬 | 下旬 | |
等級 | -1.9 | -2.0 |
視直径 | 34.2" | 36.1" |
星座 | へびつかい | へびつかい |
現象 |
土星
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.2 | 0.2 |
視直径 | 20.2" | 20.1" |
星座 | しし | しし |
現象 |
天王星・海王星・冥王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | 冥王星(中旬) | |
等級 | 5.9 | 8.0 | 14.0 |
視直径 | 3.3" | 2.2" | 0.1" |
星座 | みずがめ | やぎ | いて |
現象 |
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